GE105 天才君(応用編)⑤ - リズムをつくる(正命)

・この記事は、シリーズGE「成功する天才君(応用編)」の記事です。

 🙂 リズムをつくる

・今回のテーマは「リズムをつくる」です。

不遇の天才

・学者でも、芸術家でも「若き天才が不遇の晩年をむかえる」というイメージは結構あります。

・その原因は、かんたんに言えば努力の不足です。

「縁起の理法」は正確に働きますので「努力をしている人間が成功できない」ということはありません。
(そのように見える人がいれば、努力の内容が悪いだけです。)

・勉強においても「頭がよさそうに見える人間の成績がよくない」ということはよくあります。
・その原因は、だれが見ても努力不足です。

・それでは努力を続けるにはどうすればよいのでしょうか。

・結論を先に言いますと「リズムをつくる」ことです。

収穫逓減の法則

・世の中には「収穫逓減の法則」という法則があります。

・「収穫逓減の法則」とは、「同じことを続けていると成果がでにくくなる」という法則です。

・したがって、成果をあげようとすれば、違うことをやった方が効果があがります。

具体例

・具体例で紹介をします。
・受験勉強をするときであれば、社会のように「記憶が大切な学科」と数学のように「考えるのが大切な学科」を交互にやっていれば飽きがきません。

・勉強のできない子供は、「勉強をする学科数が少ないほど一つの学科の勉強時間が増えて勉強ができるようになる」と思っていると思いますが、それは勘違いです。

いろいろな勉強をしていた方が、いろいろな能力が伸びて、最終的には頭はよくなるのです。

 🙂 課題

① やるべきことの一覧をつくり分類する

分類の種類の例

・蓄積と放出
(読む、聞く、見る、考える、書く、話す、想像する)

・仕事の種類の分類
(個人の仕事と他人と協力をしてする仕事)
(理系的論理的分析的仕事と文系的感性的統合的仕事)

・時間の分類(短期、長期、朝、昼、夜)

・空間の分類(仕事をする場所や仕事のスタイル)

② 仕事の習慣化を考える

・「リズムができるような計画を立てる」ということです。

GE107 天才君(応用編)⑦ - 天才の本質(正念)

・この記事は、シリーズGE「成功する天才君(応用編)」の記事です。

 🙂 天才の本質

・今回は「天才の本質」についての話です。

・天才の本質はずばり「チャレンジ精神」です。

・ナポレオン・ヒルは、「三回続けて失敗しても、挑戦をやめない人には指導者の資格がある。十回続けて失敗しても、まだやめないで頑張る人には天才の素質がある」と言っています。

・心の法則にしたがえば「念いは実現する」のです。

・あきらめない限り理想は実現します。
理想の高い人間が天才になれるのです。

・真理はかんたんなことにあります。

 🙂 課題

高い理想を掲げてチャレンジしましょう。

・実践論としては、前回学んだ日々の「チャレンジー反省―学習」のサイクルです。

GE106 天才君(応用編)⑥ - 究極の鍛錬(正精進)

・この記事は、シリーズGE「成功する天才君(応用編)」の記事です。

 🙂 究極の鍛錬

・今回のテーマは精進です。

・モーツアルト、タイガー・ウッズ、ビル、ゲイツなど天才と呼ばれた人たちに共通する「訓練法」のことを書いた「究極の鍛錬」という本があります。

・具体例の方がわかりやすいと思いますので、タイガー・ウッズの練習法を紹介します。

・ふつうのゴルファーは、試合と同じようなシチュエ―ションを考えて、ドライバーとかパターの練習をします。

・ところが、タイガー・ウッズは、1年に一回か二回あるかないかのトラブルショットの練習をえんえんと続けるそうです。
・たまにしかおきない内容ですので効率が悪いようですが、そんなことはないのです。

・トラブルショットですから考えないと打てません。
集中しなければ絶対に失敗します。
・集中して打っても失敗する確率が高いです。
・失敗したら反省が必要になります。
・反省をすれば課題が明確になります。
・課題が明確になれば、また考える必要があります。

・要するにトラブルショットの練習は密度が高いのです。

・基本的に、ものごとの技術は実践のなかで伸びていくことが多いです。
(基礎力があることが前提ですが)

・その時に必要なのはチャレンジ―反省ー学習の繰り返しです。

 🙂 課題

チャレンジ―反省―学習のサイクルができる鍛錬法を考えてみましょう。

GE104 天才君(応用編)④ - 夢中になる(正業)

・この記事は、シリーズGE「成功する天才君(応用編)」の記事です。

 🙂 夢中になる

・今回のテーマは「夢中になる」です。

・ここまで、考えてきたことを整理します。

・①では、「10年間念い続けたことは実現する」というお話をしました。
・②では、「自分をまるごと愛する』というお話をしました。
・③では、「天才的な仕事をするためには、わくわく感がないと無理です」というお話をしました。

・これらをまとめると次の言葉になります。

・それは、「自分の心の中に天性を発見できると天才になれる」ということです。

・自分の天性が見つかれば、10年間理想を持ち続けられます。
・自分の天性が見つかれば、自分を愛することができます。
・自分の天性が見つかれば、わくわく感がでてきます。

・天性を発見するとは「夢中になれることを発見する」ということです。

・そして、天才になるとは「仕事に夢中になる」ということです。

 🙂 課題

・「ものごとに夢中になる」には次の二つのことが必要です。

① 好きなことを見つける
・一つ目は、当然、「好きなことを見つける」ということです。

・そして、天才になるには、それを仕事にしなければいけません。

② 成果を出す
・二つ目は、「成果を出す」ということです。

・将棋の棋士は、全員、将棋に夢中になった時期があると思います。
・しかし、多くの棋士は天才棋士にはなれません。

・なぜかというと、どこかで勝てなくなり、精神力が続かなくなるからです。
・夢中になり続けるためには、成果を出す必要があります。

・今回は、「『天才君(応用編)①』で発見した自分の夢や理想で、10年間成果を出し続けられるかどうか」を考えてみましょう。

・成果を出すための努力の方法は、次回以降に学びます。

GE103 天才君(応用編)③ - 正直になる(正語)

・この記事は、シリーズGE「成功する天才君(応用編)」の記事です。

 🙂 正直になる

・今回のテーマは「正直になる」です。

わくわく感

・「ウソをつかない」というのは二つの意味があります。
・一つは、文字通り「ウソをつかない」ということです。
・もう一つは、「自分の心に正直に生きる」ということです。

天才的な仕事をするためには、わくわく感がないと無理です。
・熱意をもって仕事や勉強をすることが必要です。

・「ウソをつく人」「自分の心をいつわっている人」が情熱的な仕事ができるはずがありません。

・「ウソをつくことは悪いことである」というのは幼稚園の子供でも知っている真理です。
・しかし、不思議なことに「ウソをついたことのない人」というのは滅多にいないのではないでしょうか。
・もしかしたら、これが世の中に天才的な仕事をする人があまりいない理由かもしれません。

・ウソがいけないもう一つの理由は、「自分の失敗をごまかしている人間が仕事をできるようになることはない」からです。

・渡部昇一さんが、たしか「知的生活の方法」で「将棋に強くなる子供は待ったをしない」という話をしていたと思います。
・失敗を認めない人間は、ものごとが上達しません。
・智慧を身に着けるためには「知的正直」(わからないことをわからない)という姿勢が大切です。

 🙂 課題

・今回の課題は、エネルギーの出るところまで心を見つめることです。
(苦しみの底を破ると光がでてきます。)

① 自己防衛の心の発見

・人間は苦しんでいるときに、必ず自己防衛の心が起きてきます。
・それは、「『苦しみ』の原因を他人のせい、環境のせい、自分の能力のせいにしている」という心です。

・自分が苦しんでいるときのことを思い出して、自分の心に巣食っている自己防衛の心を発見してみてください。

② 現実を受け入れる

・自己防衛の心を発見したら、前回の課題に戻ってくください。
現実を受け入れて、自分の人生をまるごと愛することです。

③ 光の発見

・おそらくここまで行くと、第1回目の課題であった自分のダイヤモンドの部分が見えてくるはずです。
・ダイヤモンドの核が見えてくるとエネルギーがでてきます。

GE102 天才君(応用編)② - 自分をまるごと愛する(正見)

・この記事は、シリーズGE「成功する天才君(応用編)」の記事です。

 🙂 正しいものの見方

・今回のテーマは「正しいものごとの見方」です。

・「成功する天才君」(基礎編)ではソクラテスやカエサルの例を出し「天才とは自分の出来が悪いことを知っている人である」というお話をしました。
・つまり、できる人間には現実を直視する力があるのです。

・今回は、「現実を直視する秘訣」を紹介します。

知っておくべきこと

・「正しいものの見方」をするために、どうしても知っておかなくてはいけないことがあります。

・それは、「肉体を持った人間は弱い存在である」ということです。

・私たちの心の奥底には、だれにでも「自分の悪いところを見なくない」という気持ちがあります。
・そこで、弱い自分の姿を見ないようにする傾向がでてきます。

・しかし、人間は弱い存在です。

・私たちは、どうしようもないほど愚かです。
(人の話を聞いてちゃんと理解して覚えていることはほとんどありません。)
・私たちは、どうしようもないほど自己中です。
(よその国で多くの死者が出ている戦争よりも、自分の歯痛の方が重要問題です。)
・私たちは、どうしようもないほど臆病です。
(ささいなことで心が揺れます。)

・人生の極意は、そうした弱い自分を許すことにあります。

・だから、「無知の知」を知っているソクラテスは偉大なのです。
・だから、現実を直視できたカエサルは、ローマ帝国を統一できたのです。
・だから、学歴のない松下幸之助さんは、偉大な経営者になれたのです。

課題

・今回の課題は三つあります。

① 見たくない現実を見る

・一つは、現実を直視することです。
・心が揺れた時、失敗をしたとき、病気になったとき、苦しみにであったとき、その原因を自分の心の中に探してみてください

② 自分をまるごと愛する

・そして、心が揺れている自分、苦しんでいる自分を含めたまるごとの人生を愛するようにしてください。

③ 信仰心を強くする

・自分をまるごと愛する方法は「神様に愛されて生まれてきた自分は何があっても幸福になれる」と信じることです。

GE101 「天才君」(応用編)① - 夢を描く(正思)

・この記事は、シリーズGE「天才君(応用編)」の記事です。

 🙂 正しい心の持ち方

・今回のテーマは「心の持ち方」です。

・「成功する天才君」(基礎編)では、「人間の心には力がある。念ったことは実現する」というお話をしました。

・今回は、「よき念いを実現する」ためのお話をします。

念いの内容のチェックポイント

・「よき念いが実現する」ためのチェックポイントは次の二つです。

① 潜在意識の念いと表面意識の念いのチェック

・一つ目は、「潜在意識の念い」と「表面意識の念い」のチェックです。

・「念いが実現する」の「念い」とは、潜在意識の念いです。
・たとえば、いくら表面意識で「お金持ちになりたい」と思っていても、「潜在意識で「貧乏になりたい」と思っていたらお金持ちになることはできません。

② 「心が向上するかどうか」のチェック

・二つ目は、「心が向上するかどうか」のチェックです。

・大きな理想は、天上界の応援があってはじめて実現します。
・天上界は、本人の魂が向上しないような願いを聞き届けることはありません。

・たとえば、本人がいくら「お金持ちになりたい」と思っても、お金持ちになったあとに堕落するのが予想できるときには、天上界は応援をしてくれません。

 🙂 課題

・それでは、実際に自分の念いを点検してみましょう。

・「念いの点検」は「長期の念い」と「短期の念い」に分けて行います。

長期の念い

① 長い間(10年単位)念い続けている理想や夢がありますか
・潜在意識にある念いとは、長い間念い続けているものです。

・10年単位で念いつづけていることがあれば、それは確実に実現に向かっていると思います。

・10年単位で念い続けていることが明確な内容である場合は、応用編の②以降の修行を続けていけば「念いは実現」していくと思います。

② ぼんやりとした念いがある場合

・10年ぐらいぼんやりと念っていることがあるが、あまり実現しそうにない場合は、問題点は「現実を直視すること」です。
・この点に関しては、「天才君(応用編)②」で考えます。

③ 長期に念っていることがない場合

・10年単位で念い続けていることがない場合は、自分の心の真珠の部分の発見を考えましょう。
・具体論としては、『経営の創造』を参考にしてください。
(それでも見つからない人は、次回とその次の課題に挑戦をしてから、この課題に挑戦してみてください。)

短期の念い

・次に短期の念いが実現するかどうかの点検です。
・要するに、勝負強いか、勝負に弱いかの点検です。

① 勝負に強い場合

・勝負に強い場合は、守護霊が慢心しやすい傾向を持っています。
・守護霊の教育が必要です。
・「天才君(応用編)」の②以降で反省をすることを学びましょう。

② 勝負に弱い場合

・勝負に弱い場合は、潜在意識がマイナスに働いています。

・勝負強くなるには、成功体験を積む必要があります。
・成功体験を得る方法は二つあります。

・一つは、精神力を鍛えて「負けてもかまわない」と思えるようにしてチャレンジ精神を強くすることです。

・もう一つは、信仰心を強くして「何があっても幸福」と思えるようにすることです。

・自分の心を点検して、どちらの道が自分に合っているかを考えてみてください。

GE008 「天才君」(基礎編)⑧(正定)

🙂 インスピレーションの受け方

・今回は、インスピレーションの話です。
・インスピレーションの話は次の二段階に分ける必要があります。

① インスピレーションを受ける器づくり
・エジソンの有名な言葉に、「天才とは99%の努力と1%のインスピレーションである」というものがあります。

・インスピレーションを得るには、それなりの器づくりをしなければいけません。

② 天上界との波長同通
・あの世の世界は「心の世界」です。
・心の世界では、波長同通と言って、同じ波長をもつものだけが交流できます。

「凡人君」「失敗する秀才君」「成功する天才君」

・「凡人君」「失敗する秀才君」「成功する天才君」とインスピレーションの関係は、次のようになります。

凡人君 ⇒ 努力をしていないのでインスピレーションをもらえない
失敗する秀才君 ⇒ 努力はしているがインスピレーションをもらえない
見かけ上の天才君 ⇒ 努力をしていなくてもインスピレーションをもらえる
成功する天才君 ⇒ 努力をして、質の高いインスピレーションをもらう

「見かけ上の天才君」「隠れた天才君」

・今回、はじめて「見かけ上の天才君」が登場しました。

「十で神童、十五で才子、二十過ぎればただの人」という言葉にある通り、世の中では天才と思えた人が成長できないことがよくあります。

・逆に、「大器晩成」と言われるように、ほんとうに世の中に名前を遺すような人は、若いころに苦労をしていることが多いものです。

・実は、ここまで登場してきた「成功する天才君」「失敗する秀才君」「凡人君」の他に、「見かけ上の天才君」「隠れた天才君」がいるのです。

・若いころに成功している天才君は、「見かけ上の天才君」であることが多いかもしれません。
・逆に、若いころに失敗している秀才君は、「隠れた天才君」である可能性もあります。

守護霊という存在

・そのような違いが出てくる理由は守護霊の性格によります。

・一般にインスピレーションは守護霊からきます。

・守護霊という言葉になじみのない方も多いかもしれませんが、あの世には私たちのことを応援してくれる霊が存在します。

・それが守護霊です。

・守護霊がどういう存在であるかを正確に説明するのは難しいです。
・この世の言葉に直すと、自分の潜在意識という言い方もできますし、良心と言ういい方もできます。
・あの世を信じている方でしたら、過去世の自分という言い方もできます。

・とりあえずは、自分の理解しやすいしかたで理解をしてください。
(いずれにせよ、自分のことを応援してくれている霊です。)

守護霊からインスピレーションをもらう方法

・守護霊から高度なインスピレーションをもらうには次の三つことが必要です。

① 守護霊の得意なことをする
・守護霊は自分と同じような性質を持っていますので、自分が好きなことをやっているときはインスピレーションをもらいやすいです。

・つまり、守護霊が得意なことでないとインスピレーションはもらえません。

② 心が平静であること
・緊張して心が波立っているようなときには、インスピレーションをもらうことはできません。

③ 右脳と左脳が両方動かす
・私たちは仕事をしているときは、一般的に左脳を使っています。
(脳には感情表現の時に使う右脳と、計算などに使う左脳があります。)
・左脳を使っていると物事をよく考えられますが、インスピレーションは降りてきません。

・私たちは瞑想をしているときは、右脳を使っています。
(右脳は直観脳です。)
・右脳を使っているときは、インスピレーションは降りてきますが、難しいことは考えられません。

・インスピレーションをもらって難しいことを考えるには、右脳と左脳を両方働かせ説く必要があります

・そうなるためには、日ごろから、両方の能力を鍛えておくことです。

GE007 「天才君」(基礎編)⑦(正念)

🙂 成功する人間の心の持ち方

・今回は、「心の持ち方」の話です。
・これが「成功する天才君」と「失敗する秀才君」の一番大きな違いです。

「凡人君」「失敗する秀才君」「成功する天才君」

・「凡人君」「失敗する秀才君」「成功する天才君」の「心の持ち方」は、次のようになります。

凡人君 ⇒ 問題を見ないようにする
失敗する秀才君 ⇒ できそうな問題を解きたがる
成功する天才君 ⇒ 難問に挑戦するのが楽しい

難問にチャレンジする

・ポイントは一つです。

天才とは、難問にチャレンジすることが好きな人種です。

凡人は、数学の難問を解こうとは思いません。
数学の天才は、だれも解けない問題を解こうとします。

凡人は、苦しい練習をしようと思いません。
羽生結弦選手は、だれもできない四回転半のジャンプを跳びたいと思っています。

凡人は、軍隊を率いてアルプスを越えようとはしません。
ナポレオンは、「世の辞書に不可能という言葉はない」と言いました。

凡人は、仕事が順調なときに元気がでます。
松下幸之助さんは、ふだんは病気がちでしたが「危機がくると元気になった」と言われています。

なぜ、チャレンジ精神か

・なぜ、難問を避けるよりチャレンジ精神がある方がよいのでしょうか。

・理由は三つあります。

① 念いが実現する
・第一の理由は、「念いは実現する」からです。

・思ったことが実現するのであれば、大きなことを思わないと損をします。

② マイナス思考を防ぐ
・逆に、「小さな目標」を持っていると、「できること」より「できないこと」の方が気になります。

・そうすると、マイナス思考になり、マイナスの思いが実現してしまいます。
(一般論で、大きな目標を持っている人は元気ですが、小さな目標しか持てない人は病気になりがちです。)

③ 天上界の支援
・第三の理由は、「天上界の支援」です。

・大きな志を持っていれば、高級霊の支援が得られることがあります。

・高級霊が小さな目標の達成のために応援してくれることはありません。

「志を持つこと」と「凡事徹底」の両立

・難問にチャレンジをするということは、「無理をして大きなことをなしとげる」とは意味が違います。

・天才たちは、難問にチャレンジすると同時に小事もおろそかにしません。

数学の天才には、数学の基礎力があります。

羽生結弦選手は、他の人ができることが何でもできるスケートの技術を持っています。

松下幸之助さんは、凡事徹底の人でした。

・しかし、
ナポレオンはヨーロッパを統一しかかりましたが、凡事徹底ができなくて、最後のロシア戦線で敗けました。

GE006 「天才君」(基礎編)⑥(正精進)

🙂 成績を上げる勉強法(努力の方法)

・今回は、「成績を上げる勉強法(努力の方法)」の話です。
・受験生が一番聞きたい話だと思います。

「凡人君」「失敗する秀才君」「成功する天才君」

・「凡人君」「失敗する秀才君」「成功する天才君」の勉強の仕方は、次のようなものです。

凡人君 ⇒ 勉強をしない。
失敗する秀才君 ⇒ 幅広く読んだり、覚えたりする勉強が中心。
成功する天才君 ⇒ 狭い範囲の問題集を徹底的にやる。

・ポイントは三つあります。

① 一点集中型
・「成功する天才君」の勉強法は、一点集中型です。

② 実践的
・「成功する天才君」の勉強法は、実践的です。

③ 繰り返し
・ものごとを身につけたり、記憶するためには反復が必要です。

一点集中型

・一般論として仕事でも勉強でも、できる人は集中型です。

・一方、できない人は、やることを広げたがります。

・参考書を買ってきて勉強を始めます。
・それで勉強がはかどらないと、別の参考書を買いたくなります。
・参考書で勉強が進まないと、「塾に行ったらよいか」とか「家庭教師におしえてもらったらよいか」と考えます。

・計画を立てるときも、全教科の勉強の計画を立てます。
・だいたい無理な計画を立てて、途中で挫折します。

偏差値を20あげたA君の勉強法

・「成功する天才君」の勉強法を紹介します。

・東大に受かったA君の話です。
・A君は、高校2年のときに学校から与えられた数学の問題集のBの問題だけを勉強しました。
(問題集は、A基礎編、B応用編、C発展編の三つに分かれていました。)
(A君にとっては、Aの問題はやさしすぎるし、Cの問題は難しすぎました。)
・しかしBの問題だけでも、A君にとっては量が多すぎました。
・そこで、Bの問題を1問おきにやりました。

・これで数学の偏差値は50~55ぐらいだったものが70以上になりました。

実践的

・スポーツなどでも、よく「練習の時には試合のつもりでやれ」ということが言われます。
ものごとは実践形式でやった方が身に付きやすいのです。

・ただし、その場合の条件があります。

① 基礎をおろそかにしない
・基礎をしっかりつくっておかないと、難しいことをしても無駄になります。

② 反省する
・難しいことをして、失敗をしたままだと意味がありません。
・失敗点を反省することが重要です。

くり返し

A君の勉強法の続き

・A君は、Bの問題を1題おきにやり、間違ったところに〇のマークをつけてやり直しました。
・そして、できるまでやり直しを続けました。
・こうすることにより、問題のパターンをある程度つかむことができるようになり、解答法の基本パターンも身につけることができるようになりました。

基本パターンを身につけると、一見難しい問題も、いくつかのパターンの掛け合わせで解けることが多くなりました。
(「偏差値60代ぐらいの問題を解くだけで、70を越す偏差値になれたのは、それが理由です。)

・スポーツでも、仕事でも、勉強でも、できる人はパターンを身につけています。