MS122c 心の中に入ってくる悪魔の存在

【心の中に入ってくる悪魔の存在】

・「戦争と平和」では、現代人の常識にはない大切な真理が説かれています。

・その一つとして、前回は「神は人間の心の中に宿る」というお話をしました。

・神の話とともに、現代人に知ってもらいたい霊的な知識があります。
・それは「悪魔というものが実在し、それが心の中に入ってくる」という事実です。

・この世の中には、悪霊・悪魔が存在します。
・悪霊、悪魔は私たちが苦しんでいるとき、誘惑のそそのかされているときに憑依をしてその苦しみや欲望を増加させます。

(たとえば、我を忘れて怒っているときなどは悪霊に憑依されている時です。)
(よっぱらっているときなどは、たいてい色情系の悪霊に憑依されています。)

・心のきれいな人間でも、この世のできごとにとらわれて不幸になることはよくあります。
・そうした時には、悪霊、悪魔の存在があります。

・「戦争と平和」では、信仰心が篤く敬虔な生活を送っていたマリアが、父親の死が迫っているときに、悪魔に襲われる様子が次のように描かれています。

しかもマリヤにとって、もっと恐ろしいことは、父の発病からこのかた、彼女の内部に眠っていたこの世的な願望や期待が急に眼を覚ましたということである。
父に対する恐怖のない自由な生活、いやそればかりか、恋や家庭生活の幸福などを思う心が、さながら悪魔の誘惑のように、たえず彼女の想像を悩ますのであった。
これは悪魔の誘惑である、マリヤはそれを知っていた。

・マリヤは信仰生活に入って、心の平和の幸福を味わっていました。
・しかし、現実生活の誘惑が心を揺らし、そこに悪魔が入ってきたことを感じたのです。
(私は経験的に、この話がまったくの作り話ではなく経験に基づいた話だとわかります。)

MS122b 神様と仏様はほんらい一つの御存在である

・前回は、「神様は人間の心の中にいる」というお話をしました。
・今回はその続きです。

【神様と仏様はほんらい一つの御存在である】

・そして、バスジェーエフの言葉は次のように続きます。

最高の智慧と真理とは、われわれが自分の心にとりいれようと望んでいる、清浄な液体のようなものだ。・・・人間はただただ自己の内的浄化によってのみ、内容たる液体をある程度まで浄化することができるのだ。

・このバズジェーエフの言葉から「フリーメーソンの秘法とは内的浄化の秘法である」ということがわかります。
・内的浄化とは、仏教で言えば「反省」のことです。
(仏教では「反省の手法である八正道の実践により悟りが開ける」と説かれています。)

・つまり、「フリーメ―ソンの秘法とは、仏教の説く反省のことである」と考えるとよくわかります。
(フリーメーソンの秘法が仏教の教義と同じであることは、この後の話でも明らかになっていきます。)
(さらにこのことをよく考えると、「神様と仏様はほんらい一つの御存在<真理>である」ということがわかります。)
(この点についても話をすすめていくうちにもっと明らかになってきます。)

MS122a 神は人間の心のなかにいる

・この記事はシリーズDHS「奇跡物語」の記事です。

② 「フリーメーソンの秘法」と人間の心の秘密を知る

【神は人間の心のなかにいる】

・「ロスト・シンボル」と「戦争と平和」を読んで発見した第二の「人類の秘密」は神のご存在のしかたについての発見です。

・それは、
「神は人間の心のなかに宿る」ということです。

・「戦争と平和」では、神を信じていなかった主人公のピエールが、フリーメーソンの組合員であるバズジェーエフの言葉によって神を信じるようになった場面が次のように描かれています。

あなたは神をご存じない。それだからあなたは不幸なのです。あなたは神を知らぬと言われるが、神はここにおられる、神は私のうちにおられる、神は私の言葉のうちにおられる、神はおまえさんのうちにも、いまおまえさんの言った冒涜的な言葉のうちにおられるのだ。

・そして、このあと神様が心のなかにいる」ことが描かれていきます。

・「神様が心のなかにいる」という思想は、「万物万象のなかに仏性が存在する」という仏教の「一切衆生悉有仏性」の教えと同じことです。

・「すべてのなかに神が宿る」という汎神論の考え方は自然宗教、人格神宗教に関わらず多くの宗教で見られる考え方です。

・人類の歴史のなかで長く信じられてきた「神様の普遍の姿」と考えられます。

MS121b 「戦争と平和」が聖書であることの証明

【「『戦争と平和』が聖書である」ことの発見】

・前回は「エロヒムは人類の創造主である」というお話をしました。

・さらに、

「トルストイはエロヒムより啓示を受けた預言者であり、「戦争と平和」は聖書である」

というのが私が発見した「人類の秘密」です。

・その根拠の一部は「まえがき」でお話をしましたが、ここでは「正法」の見分け方という視点でお話をしておきます。

・宗教の教えが正しい(「正法」である)ことを証明するためには、三つの証拠が求められます。
・その三つの証拠とは「文証」「理証」「現証」です。

「戦争と平和」は、次のような「文証」「理証」「現証」で、「正法」であることを証明しています。

・文証 - 言葉に書いた教えです。
(「戦争と平和」は教えが文字としてあらわれています。)

・理証 - 科学的に因果関係を含んだ法則を説明できることです。
(トルストイはエピローグで、自分の考え方が従来の歴史学や科学的分析よりすぐれていることをロジカルに解説しています。)
(また、本論では、「戦争と平和」に書かれている悟りの内容が「仏教の教え」ヘーゲルの「精神現象学」の内容と一致していることを説明しています。)

現証 - 霊現象、奇跡を伴っているということです。
(「戦争と平和」に描かれている霊的体験は、私の霊的体験と一致していて真実のものであると断定できます。)
(トルストイが「戦争と平和」を書き始めたのは30代前半です。30代前半の人間が(神の御心について)これだけの内容を書けたこと自体も奇跡であり「正法」の証明になっていると思います。)

・つまり、「戦争と平和」で描かれているピエールの悟りの内容は、論理的にも経験からも、霊的にも正しいと確かめられるということです。

MS121a 「始源の神エロヒム」という御存在を知る

 2 大きな奇跡

① 「始源の神エロヒム」というご存在

【始源の神エロヒムというご存在を知る】

・前回は、「『ロスト・シンボル』と『戦争と平和』を読ん人類の秘密を発見した」というお話をしました。

・その一つは、「エロヒム」という始源の神のご存在です。

・エロヒムは、旧約聖書に出てくる神の名前です。
・「ロスト・シンボル」でも「戦争と平和」でも、エロヒムは根源の神として書かれています。

・「戦争と平和」では、フリーメーソンで伝えられる神様のことを次のように書いています。

アドーナイは世界を創造した人の名である。エロヒムは一切を支配する人の名である。第三の名は一切の意味を包含している名だが、口に発することができない。
フリーメーソンの神聖なる教えにおいては、すべてが唯一不可分であって、すべてが集合と生動のままで認識されるのだ。
(「戦争と平和」では、後で、主人公のピエールがこの教えを霊的体験として認識するようになります。)

・エロヒムの正体は隠されてきた部分もあるので、現代人に常識としては認知されていません。
(実際に、Yahooでエロヒムを検索すると「人間を創造した宇宙人」というような怪しげな解釈もでてきます。)

・私の見解では、ダン・ブラウンやトルストイの解釈は正しいと思います。

・つまり、「エロヒムは人類を創造された創造主である」と考えています。
(正確には、「創造主の意識体の一部の名」ということになるのかもしれません。)

GE107 天才君(応用編)⑦ - 天才の本質(正念)

・この記事は、シリーズGE「成功する天才君(応用編)」の記事です。

 🙂 天才の本質

・今回は「天才の本質」についての話です。

・天才の本質はずばり「チャレンジ精神」です。

・ナポレオン・ヒルは、「三回続けて失敗しても、挑戦をやめない人には指導者の資格がある。十回続けて失敗しても、まだやめないで頑張る人には天才の素質がある」と言っています。

・心の法則にしたがえば「念いは実現する」のです。

・あきらめない限り理想は実現します。
理想の高い人間が天才になれるのです。

・真理はかんたんなことにあります。

 🙂 課題

高い理想を掲げてチャレンジしましょう。

・実践論としては、前回学んだ日々の「チャレンジー反省―学習」のサイクルです。

MS112 次に起きた中ぐらいの奇跡

・この記事はシリーズDHS「奇跡物語」の記事です。

② 次に起きた中ぐらいの奇跡

・ということで、その日は、ダン・ブラウンの「ロスト・シンボル」と、トルストイの「戦争と平和」を買って帰りました。

・そして、この二冊を読み進めているうちに第二の奇跡に出会いました。
(私は、何冊もの本を同時に読みます。)

・その奇跡とは、ダン・ブラウンの「ロスト・シンボル」と、トルストイの「戦争と平和」という一見何も関係のない二つの本が同じテーマを扱っていたのです。

・そのテーマとは「フリーメーソン」です。

・世の中にどれだけの小説があるかわかりませんし、そのなかにフリーメーソンのことを扱った小説がどれだけあるのかも検討もつきません。
・しかし、「私が偶然に買った二点の小説*にフリーメーソンのことが出ていた」という事実はかなりの奇跡だと思います。
(*後に「戦争と平和」は小説でないことが明らかになりますが)

(ちなみに、私がYahoo検索で「フリーメーソンが書かれている小説」で検索したところ、ざっと見たところでは、「戦争と平和」と「ロスト・シンボル」以外にはもう一点ぐらいしか見当たりませんでした。)

(私が、これまで読んだ小説だけを考えても、その数は1000点は超えていると思います。そのなかで、フリーメーソンがテーマだった小説はゼロです。したがって、それだけを考えても、フリーメーソンのことを書いた小説を同時に買う確率は0.001%以下です。)
(つまり、1億円の宝くじに当たるのと同じ確率です!

・そして、さらに、さらに、「ロスト・シンボル」と「戦争と平和」に書かれているフリーメーソンの内容にはとてもとても大きな共通点があったのです。
・これが、まさに「人類の秘密」を発見する鍵となる内容です。

・その真実に関しては次回にお話をします。

MS111 はじめの小さな奇跡

・この記事はシリーズDHS「奇跡物語」の記事です。

 第1章 私の奇跡体験

① はじめの小さな奇跡

・その奇跡物語は、なにげない日常の一コマから始まりました。

・その日は2019年の10月の晴れた日でした。
・私は近くのスーパーに買い物にでかけ、帰りがけに古本を買おうと思いブックオフに立ち寄りました。
(そこは栃木県の氏家という田舎町のブックオフです。)

・私は、いつも寝る前に本を読んでいます。
・歴史物語や歴史小説とアメリカ作家のフィクションを交互に読むことが多いです。

・ブックオフの書棚をながめていると、ダン・ブラウンの「ロスト・シンボル」という本が目にとまったので買うことにしました。
(ダン・ブラウンは「ダヴィンチ・コード」で有名な聖書伝説をネタにしている小説家です。)

・さらに、ぶらぶらと歩きながら本棚をながめていると、なんと!、トルストイの「戦争と平和」の文庫版が4冊そろっておいてありました。

・私にとっては、これが、第一の奇跡です。

・私は退職をしてから40年以上前の学生時代に買った小説を読み直してしています。
・「戦争と平和」は第1巻しかなく、読み始めて面白かったら第2巻以降も買おうと思っていたのですが、たいして面白いとも思わなかったので途中で読むのをやめてしまいました。
・新刊の本を買うほどでもなかったのですが、「古本ならいいか」と思って買うことにしたのです。

・そしてのちに、その本は私にすごい衝撃を与えました。
(私はこれまで何千冊という本を読んでいますが、その衝撃度はベスト3にはいる衝撃度でした。)
(そして、その衝撃は第2巻から始まりました。)

・「戦争と平和」の第2巻を読んで、間違いなく私の人生は変わりました。
(これが偶然であれば、「もしもあの日に私がブックオフに行っていなければ私の人生は今とまったく違う人生を歩んでいた」ということになります。)

MSC11 奇跡物語 第1章・第1節、第2節 目次

第1章 私の奇跡体験とフリーメーソンの秘密

1 奇跡のはじまり

① はじめの小さな奇跡
② 次に起きた中ぐらいの奇跡

2 大きな奇跡

① エロヒムというご存在を知る
【人類を創造された「至高神エロヒム」というご存在】
【「戦争と平和」は聖書であることの発見】

② 「フリーメーソンの秘法」と「人間の心の秘密」を知る
【神は人間の心の中にいる】
【神様と仏様はほんらい一つの御存在である】
【心の中に入ってくる悪魔の存在】

③ なぜ、エロヒムの教えは隠されていたのか

3 私が体験した三つの奇跡

4 フリーメーソンの真実

MSP04c エロヒムの心の教え

【エロヒムの心の教え】

・前回お話をしたように、ヘーゲル哲学では、「人間の心は『自己意識』⇒『理性』⇒『宗教』という段階を経て、最後は『絶対精神』という神の境地にいたる」と考えられています。

・この心の発展段階は、仏教の修行の発展段階と一致しています。
・仏教では、「声聞」(教えを聞く)⇒「阿羅漢」(菩薩の一歩手前)⇒「菩薩」(霊的な目覚め)という段階を経て、最後は仏になります。

「戦争と平和」の主人公のピエールは、フリーメーソンに入って真理知識を得てから、様々な体験を通して霊的に目覚めます。

フリーメーソンでは、目覚めへの過程を「徒弟」⇒「職人」⇒「親方」⇒上位階という位階であらわしています。
・「徒弟」から「親方」まではこの世的な制度と同じもので上位になるほど知性的な認識力が高くなると考えられます。
・上位階は霊的に目覚めた人です。

・このようにトルストイの思想も、ヘーゲルも、仏教も、フリーメーソンも心の発展段階として、「感性」⇒「知性」⇒「知性」レベルの指導者⇒「悟性」⇒「最高の境地」という発展段階を考えています。

・これが心の面でのエロヒムの教えと考えられます。