SI027 「投資と『黄金の法』第2章 弁証法的発展」

・前の記事(⇒SG003『黄金の法』第2章)で、「『黄金の法』の第2章の重要論点は弁証法的発展である」というお話をしました。

神様の創られた世界は循環による発展をします。
・哲学的に表現をすれば、「正」「反」「合」の弁証法的発展です。
・みなさんになじんだ表現をすれば、春夏秋冬のサイクル(循環)をくりかえしながら発展をしていくということです。

・今日は、現在の世界経済の発展を二つの観点で考えたいと思います。

 🙂 新しい文明の創造

・一つは、「新しい文明の創造」という観点です。

文明の興亡

・文明の興亡も弁証法的発展の法則にしたがって起きます。

『太陽の法』では、「文明の最後には魔が競い立つ」「新しい文明は、古い文明の流れを受け継ぎながらも、必ず異なった価値尺度を求める」と説かれています。

・これが「正」「反」「合」の弁証法的発展です。

・また、『資本主義の未来』では、次のように説かれています。

資本主義の未来が恐慌で終わるというのは、かわいそうなことだと思いますが、そんなに悲観する必要はないと思います。
仏教の「生老病死の考え方」から考えて、一本調子の成長だけというのはありえないことです。春夏秋冬の四季の巡りから見ても、「春があり、夏がある喜び」と「秋が来て、冬が来る悲しみ」とは、一体となっているものだろうと思います。
したがって、一つの経済システムが、もし、崩壊に至る過程を辿ったとしても、そこからまた新しいものは始まるだとうと考えてます。(p48)

時代の終焉

・現在では、マルクスの流れをひく共産主義も、自由主義の流れをひく新自由主義やグローバリズムも限界にきて、これまでの資本主義が終焉を迎えようとしています。

・終焉の理由は大きく二つです。

① 神を恐れぬ慢心
・一つは、「自分たちの力で世界をコントロールしようとする唯物論的、社会主義的考え方」です。
(参考 SI015「習近平と日銀とカントの共通点」)

② 自我我欲の心
・もう一つは、「自我の思いで欲望いっぱいのマネーゲームをしている新自由主義の考え方」です。

新しい時代

・新しい時代は、この両者の悪いところを修正し、よいところを取り入れた、「霊的な愛の自由主義」と考えられます。

 😐 人類の課題

・今日、お話をしたいもう一つの経済の姿は、「現在の景気サイクル」についてです。

・現在の経済サイクルは、景気後退の局面に入りそうになっていますが、場合によっては大きな危機になるかもしれません。
(上に述べたように、主は、「恐慌が起きてもおかしくない」と説かれています。)
(ご法話当時と違っているのは、トランプ大統領の登場です。)

現在の経済危機の原因

・大きな経済危機が起きようとしている原因は、通常起きている景気循環が人為的な操作によりゆがめられているからです。
・その人為的操作とは次の三つです。

① 中国の偽装経済
・中国企業も地方政府も民間も大きな負債を抱えています。
・通常の自由主義国でしたら、とっくにバブルは崩壊しています。

・しかし、中国政府はバブル崩壊を恐れ、偽装経済をつくって、借金の量をどんどん増やしています。
病人が「痛い」というたびに、麻薬をうっているようなものです。)

② 中央銀行の金融緩和
・今、市場は、中央銀行からお金を引き出したいときに、わざと株価を下げるようなことをしています。
(これは、麻薬をうってもらいたい患者が、わざと「痛い、痛い」とわめいているようなものです。)
(現在の世界の経済の状態は、病人に麻薬と輸血*をしまくっている状況です。)

*麻薬と輸血:金融緩和で市場にお金を供給すること

⓷ AIによる取引
・AIは過去のデータにより、今後の景気を予想します。
・しかし、AIは上に書いた偽装経済や、市場のウソを読み込めないのです。

・そして、中央銀行の金融緩和や、政府の財政政策の効果があるような判断をしてしまうのです。
(つまり、AIは、「麻薬で痛みが止まった患者が働きだす」と判断をしているのです。)

・もう一つ、AIの取引により、ある値段になったら機械的に売買するようになっています。
・これが「買いが買いを呼び」「売りが売りを呼ぶ」非常にボラティリティの高い波乱相場とつくり出しているのです。
(ボラティリティーが高いと市場は、投資の場ではなく、マネーゲームの投機の場になります。)

人類の課題

・つまり、「『時代遅れの全体主義』と、『文明が進んだ結果もたらされたAIと自由主義による市場の支配』の両方の相乗効果により文明の危機がきている」と考えられます。

・これが、まさしく、人類につきつけられた課題です。

🙂 現在の投資実績

・現在の投資実績は以下のとおりです。
(個人情報ですので、実際の数字ではなく、100万円投資をしたときの割合で示しています。)

持ち株数     株価  持ち株数 残高    総計
はじめ(2018年)  1183円 822株  27,524円    1,000,000円
株価最低値(9月)   995円  851株   53,473円  900,467円
2019年はじめ    1398円 244株  882,080円  1,222,843円
3月29日        1184円 823株  129,298円  1,104,618円
4月19日      1078円 927株  11,843円 1,011,688円

リターン
はじめから       約1,2%
今年          約-18,3%
4月          約-8,4%
持ち株数
今年          約380%
今月          約12,6%増

現在の状況

・予想外の落ち込みです。
・昨年の利益がほとんど吹っ飛んでしまいました。
・もう一段のバブルに入る可能性も残っています。
(連休明けにならないとわかりませんが、いずれにしても様子見で、株価、あるいは、投資資金を蓄積する方向です。)

なぜ、株高か

・今、日経平均を動かしているのは、ファースト・リテイリング(ユニクロ)の株価です。上場来高値になっています。これは、業績が高いからではなく、外資の株価操作です。この高騰がいつまでも続くとは思われませんが、そういうときに一段高になることもよくあります。

トランプ大統領の考え

・日米通商交渉が始まれば円高になると考えていましたが、まだ、交渉は進んでいません。
・トランプ大統領は、最終的にプラザ合意にようなドル安誘導を考えていることはほぼ確かです。(霊言で言っています。)
・そのために各国との貿易交渉で為替条項を入れてきています。
・常識的には、この事実だけで、円高に向かうと思いますが、実際にプラザ合意のようなものができあがるまで、円高にならないという可能性もあるのかもしれません。

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