MSP04b 普遍の真理と人間の自由の問題

【普遍の真理と人間の自由の問題】

・「絶対幸福の境地」とは「自由の幸福」です。

・一方、個人の自由な行動が社会の混乱をもたらすのも事実です。

・人間の自由と社会の幸福の関係がわかるとユートピアが築けます。

・もしも、普遍の真理というものがあり、その普遍の真理に人間の自由意志をしたがわせることができれば、すべての問題は解決します。

・すべての偉人、聖人の思想はこのことを説いています。

・トルストイは、「歴史は神の力と人間の自由意志の力で動いている」と考えています。

・「戦争と平和」では、次のように語られています。

多数または一個の人物の行為に関して、いかなる概念を検討してみても、部分的には人間の自由意志、部分的には必然の(神の)法則の所産とよりほかに、解釈することができない。
民族大移動、蛮族の侵入、あるいはナポレオン三世の命令、-これらの行為を支配した自由と必然の度合いが、われわれにとって明瞭に決定されているからである。

・「戦争と平和」の主人公のピエールは、執着を去って自分の自由意志を神の掟にしたがわせる悟りを手に入れました。
・これは仏教の教えそのものです

・仏教では、八正道という反省の手法で執着を去り悟りを開きます。

「普遍の真理と人間の自由意志の一致」は、ヘーゲル哲学の中心概念でもあります。
・ヘーゲルは歴史の面からも、心の面からも、普遍の真理と人間の自由意志の統合の過程を解き明かしました。

・ヘーゲルによれば、「人間の心」も「世界の歴史」も、「自己意識」⇒「理性」⇒「宗教」⇒「絶対精神」という段階で発展します。

・つまり、自我の強い自己意識が、理性、宗教、という発展段階を通って普遍の真理(=神の掟)に一致していくのです。

・次回は、これについて詳しくお話をします

GE106 天才君(応用編)⑥ - 究極の鍛錬(正精進)

・この記事は、シリーズGE「成功する天才君(応用編)」の記事です。

 🙂 究極の鍛錬

・今回のテーマは精進です。

・モーツアルト、タイガー・ウッズ、ビル、ゲイツなど天才と呼ばれた人たちに共通する「訓練法」のことを書いた「究極の鍛錬」という本があります。

・具体例の方がわかりやすいと思いますので、タイガー・ウッズの練習法を紹介します。

・ふつうのゴルファーは、試合と同じようなシチュエ―ションを考えて、ドライバーとかパターの練習をします。

・ところが、タイガー・ウッズは、1年に一回か二回あるかないかのトラブルショットの練習をえんえんと続けるそうです。
・たまにしかおきない内容ですので効率が悪いようですが、そんなことはないのです。

・トラブルショットですから考えないと打てません。
集中しなければ絶対に失敗します。
・集中して打っても失敗する確率が高いです。
・失敗したら反省が必要になります。
・反省をすれば課題が明確になります。
・課題が明確になれば、また考える必要があります。

・要するにトラブルショットの練習は密度が高いのです。

・基本的に、ものごとの技術は実践のなかで伸びていくことが多いです。
(基礎力があることが前提ですが)

・その時に必要なのはチャレンジ―反省ー学習の繰り返しです。

 🙂 課題

チャレンジ―反省―学習のサイクルができる鍛錬法を考えてみましょう。

MSP04a 普遍の真理であるエロヒムの教え

④ 「始源の神エロヒムの教え」とはどんな教えか

【普遍の真理であるエロヒムの教え】

・プロローグでお話をしておきたいことの四つ目は、「世界宗教や哲学のもとにあるのはフリーメーソンの神であるエロヒムの教えである」ということです。

・「戦争と平和」では、「フリーメーソンを司っている神は『始源の神エロヒム』である」とされています。

・そして、主人公のピエールは、「神の掟に人間の自由意志をしたがわせることができたら、すべての問題は解決する」と考え、そこから悟りへの旅が始まります。

・すべての問題を解決する神の掟が存在するのであれば、それは「普遍の真理」ということになります。

・そして、実際に「戦争と平和」に書かれている内容には、キリスト教的側面と仏教的側面があります。
(私は、キリスト教も、仏教も、プラトンの哲学も、孔子の儒教も「普遍の真理」を説いていると考えています。)

・トルストイ自身は敬虔なクリスチャンですので「戦争と平和」のなかで説かれている思想がキリスト教にもとづいているものであることは明らかです。
・実際に「戦争と平和」では深い愛の思想が説かれています。

・また、主人公のピエールは、お釈迦様のように執着をすてることによって悟りの境地に達しています。

・さらに、「戦争と平和」で再三再四でてくる「自由意志」の概念は、ヘーゲル哲学の中心テーマでもあります。
(この点については、次回に詳しく紹介をします。)

・したがって、「フリーメーソンで伝えられている始源の神エロヒムの教えにしたがって世界はつくられている」と考えることは、それほどこっけいなことではないと考えられます。

・本論は、この人類の秘密を追究するための論考でもあります。

MSP03 「戦争と平和」は神の言葉を預かる預言書である

③ 「戦争と平和」は神の言葉を預かる預言書である

・プロローグでお話をしておきたいことの三つ目は、「『戦争と平和』は神の言葉を預かる預言書である」ということです。

・「戦争と平和」が預言書であることはトルストイ自身の言葉からうかがい知ることができます。

・「戦争と平和」は次の言葉で終わっています。

第一の(天文学の)場合においては、空間に実在せざる不動の意識を拒否して、おのれの感知せざる運動を承認しなければならない。第二の(歴史学の)場合においては、同様に実在せざる自由を拒否して、おのれの感知せざる被支配的状態を承認しなければならないのである。

・トルストイがこの文章で言いたかったことは、「歴史は「人間の自由意志」の積み重ねでつくられていくのではなく、神様の力でつくられている」ということです。

・前半の部分は地球の自転のことを言っています。
・つまり、「『人間の自由意志の力で歴史がつくられる』と考えるのは、『地球が動いていない』と考えるのと同様に間違った感覚である」ということです。

・またトルストイは「戦争と平和」の解説で、次のように言っています。

私の希望するところはほかでもない。わたしの表現しようと思いながら、細説することを不都合と感じたような点に、読者が注意を向けるということである。

これは小説ではない。叙事詩ではなおさらない。歴史的記録ではさらさらない。

・「戦争と平和」は、みんなが考えているような小説ではないのです。

偉人英雄の行動が私の興味を感じさせるのは、歴史を支配している(とわたしは確信する)予定の法則と、もっとも非自由な行為を行っている人間が自分自身の自由を証明するためにいくたの回顧的推理を想像の中でつくり上げさせる心理的法則、この二つの法則の挿絵の意味にすぎないのである。

・この文章を意訳すると次のようになります。

私がほんとうに書きたかったのは、私が確信している歴史を支配している神が創った法則と不自由な人間の姿である。
偉人英雄の話というのは、「自分たちが自由である」と思いたがる人間が想像のなかでつくりあげた妄想にすぎないのである。

・要するに、「戦争と平和」は「神の力」について書いた預言書なのです。
(人間の自由意志のなかで、いちばん自由が少ないのが「偉人英雄だ」ということも言っています。)

MSP02 トルストイは「フリーメーソンの秘密」を知っていた

② トルストイは『フリーメーソンの秘密』を知っていた

・プロローグでお話をしておきたいことの二つ目は、「トルストイは『フリーメーソンの秘密』を知っていた」ということです。

・トルストイを絶対幸福への境地に導いたのは、フリーメ―ソンに伝わる秘法であると考えられます。

・「フリーメ―ソンがどのような存在か」についてはいくつかの話があります。

・一つ目は、愛の団体、慈善団体という話です。

・二つ目は、世界を動かす秘密結社という話です。

・三つ目が、「人類創造以来の秘法を伝える秘密結社であり、秘法を知るには儀式を通過しないといけない」という話です。

「戦争と平和」では、こうしたフリーメ―ソンの三つの面が描かれています。
・そして、トルストイの分身と思われる主人公のピエールはフリーメーソンに出会い、神を信じるようになり、神の教えであるフリーメーソンの秘密のほんとうの意味を知ります。
(詳しいことは本文中で紹介をします。)

・「戦争と平和」では、ピエールが「フリーメ―ソンの秘法」が説かれていると思われる原本を手にする様子も描かれています。
・したがって、トルストイ自身が「フリーメ―ソンの秘法」を手にしていた可能性は高いと思われます。

・また、トルストイは「戦争と平和」の解説で次のように言っています。

私の希望するところはほかでもない。わたしの表現しようと思いながら、細説することを不都合と感じたような点に、読者が注意を向けるということである。」

・この言葉は、トルストイが「フリーメーソンの秘法」に関わる「神の言葉」を伝えようとしていた」と考えるとしっくりきます。

MSP01 「絶対幸福の境地」とはどんな境地か

プロローグ

・この話には三つの衝撃的な事実が含まれています。

・一つ目は、

 私の奇跡体験です。

・二つ目は、その奇跡体験の中身が、

「絶対幸福の境地」を経験させてくれたことです。

・三つ目は、私を「絶対幸福の境地」に導いてくれたものが

「人類の秘法」であったということです。

・私の奇跡体験については本文(第1章)でお話をすることにして、プロローグでは、その奇跡体験を理解するための周辺の知識を紹介します。

・お話をしたいことは四つあります。

① 「絶対幸福の境地」とはどんな境地か

・一つ目は、「『絶対幸福の境地』とはどんな境地か」ということです。

・ここでは、「戦争と平和」に描かれている「絶対幸福の境地」を紹介します。
(主人公のピエールが体験した境地です。)

喜ばしい自由の感じ、人間固有の奪うことのできない完全な自由の感じ、モスクワ出発後はじめての休憩の時に経験した自由の意識が、健康の回復につれて彼の心をみたしてきた。彼はいっさい外部の状況に支配されないこの内部の自由が、今はさらに外部の自由を加えて、ありあまるほどのぜいたくにみちみちているのに驚いた。

「ああ、実にいい! 実にすてきだ!」・・・
以前彼がたえず苦しみ求めていたもの、すなわち人生の目的は、いま彼にとって存在しなかった。・・・
この目的がないということは、彼に完全な喜ばしい自由の意識を与えた。今の場合この意識は、彼の幸福をつくりなしているものであった。・・・

・絶対幸福の境地とは、「今を生きている幸福」「自由の幸福」です。

MS000 奇跡物語 絶対幸福を手に入れる秘法(まえがき)

まえがき

・これからお話する内容は、「絶対幸福の境地」を経験した私の体験談をもとにしてつくった実話です。
(「絶対幸福の境地」は経験しただけで、維持し続けているわけではありません。)

・私はトルストイの「戦争と平和」を読んで、絶対幸福の境地を経験することができました。

・トルストイは、おそらく「フリーメーソンの秘密」を知って、絶対幸福の境地を手にしたと考えられます。

「フリーメーソンの秘密」は、おそらく「始源の神エロヒムの教え」のことであると考えられます。

・「始源の神エロヒムの教えは、仏教の教えヘーゲル哲学で体系化されている形となって現れている」と、私は考えています。

・つまり、「絶対幸福の境地」とは、仏教で言う「悟りの境地」であり、ヘーゲル哲学で言う「絶対精神の境地」です。

・プロローグでは、「絶対幸福に関する基礎知識」を紹介します。
・第1章では、「私の奇跡体験」のお話をします。
・第2章では、「人生の真実の姿と絶対幸福を手に入れる方法」のお話をします。
・第3章では、「神の世界計画と現実世界に勝つ方法」のお話をします。
・第4章では、「エロヒムの教えにしたがった未来の創造」のお話をします。

MSC00 奇跡物語 - 目次

・この記事は、新シリーズMS「奇跡物語」の目次です。

まえがき 絶対幸福を手に入れる秘法の話

プロローグ 

① 「絶対幸福の境地」とはどんな境地か

② トルストイは「フリーメーソンの秘密」を知っていた

③ 「戦争と平和」は神の言葉を預かる預言書である

④ 「始源の神エロヒムの教え」とはどんな教えか

第1章 私の奇跡体験とフリーメーソンの秘密

1 奇跡のはじまり

2 大きな奇跡

3 私が体験した三つの奇跡

4 フリーメーソンの真実

第2章 絶対幸福への道

1 心の法則と絶対幸福への道

2 トルストイの描いた絶対幸福への道

3 苦しみの底をぶち抜いて幸福になった人々

第3章 絶対幸福への道(個別編)

1 人生の目的と使命を教えるピタゴラスの数秘術

2 ピタゴラスの数秘術の実践法

3 ピタゴラスの数秘術の実践報告

GE104 天才君(応用編)④ - 夢中になる(正業)

・この記事は、シリーズGE「成功する天才君(応用編)」の記事です。

 🙂 夢中になる

・今回のテーマは「夢中になる」です。

・ここまで、考えてきたことを整理します。

・①では、「10年間念い続けたことは実現する」というお話をしました。
・②では、「自分をまるごと愛する』というお話をしました。
・③では、「天才的な仕事をするためには、わくわく感がないと無理です」というお話をしました。

・これらをまとめると次の言葉になります。

・それは、「自分の心の中に天性を発見できると天才になれる」ということです。

・自分の天性が見つかれば、10年間理想を持ち続けられます。
・自分の天性が見つかれば、自分を愛することができます。
・自分の天性が見つかれば、わくわく感がでてきます。

・天性を発見するとは「夢中になれることを発見する」ということです。

・そして、天才になるとは「仕事に夢中になる」ということです。

 🙂 課題

・「ものごとに夢中になる」には次の二つのことが必要です。

① 好きなことを見つける
・一つ目は、当然、「好きなことを見つける」ということです。

・そして、天才になるには、それを仕事にしなければいけません。

② 成果を出す
・二つ目は、「成果を出す」ということです。

・将棋の棋士は、全員、将棋に夢中になった時期があると思います。
・しかし、多くの棋士は天才棋士にはなれません。

・なぜかというと、どこかで勝てなくなり、精神力が続かなくなるからです。
・夢中になり続けるためには、成果を出す必要があります。

・今回は、「『天才君(応用編)①』で発見した自分の夢や理想で、10年間成果を出し続けられるかどうか」を考えてみましょう。

・成果を出すための努力の方法は、次回以降に学びます。

GE103 天才君(応用編)③ - 正直になる(正語)

・この記事は、シリーズGE「成功する天才君(応用編)」の記事です。

 🙂 正直になる

・今回のテーマは「正直になる」です。

わくわく感

・「ウソをつかない」というのは二つの意味があります。
・一つは、文字通り「ウソをつかない」ということです。
・もう一つは、「自分の心に正直に生きる」ということです。

天才的な仕事をするためには、わくわく感がないと無理です。
・熱意をもって仕事や勉強をすることが必要です。

・「ウソをつく人」「自分の心をいつわっている人」が情熱的な仕事ができるはずがありません。

・「ウソをつくことは悪いことである」というのは幼稚園の子供でも知っている真理です。
・しかし、不思議なことに「ウソをついたことのない人」というのは滅多にいないのではないでしょうか。
・もしかしたら、これが世の中に天才的な仕事をする人があまりいない理由かもしれません。

・ウソがいけないもう一つの理由は、「自分の失敗をごまかしている人間が仕事をできるようになることはない」からです。

・渡部昇一さんが、たしか「知的生活の方法」で「将棋に強くなる子供は待ったをしない」という話をしていたと思います。
・失敗を認めない人間は、ものごとが上達しません。
・智慧を身に着けるためには「知的正直」(わからないことをわからない)という姿勢が大切です。

 🙂 課題

・今回の課題は、エネルギーの出るところまで心を見つめることです。
(苦しみの底を破ると光がでてきます。)

① 自己防衛の心の発見

・人間は苦しんでいるときに、必ず自己防衛の心が起きてきます。
・それは、「『苦しみ』の原因を他人のせい、環境のせい、自分の能力のせいにしている」という心です。

・自分が苦しんでいるときのことを思い出して、自分の心に巣食っている自己防衛の心を発見してみてください。

② 現実を受け入れる

・自己防衛の心を発見したら、前回の課題に戻ってくください。
現実を受け入れて、自分の人生をまるごと愛することです。

③ 光の発見

・おそらくここまで行くと、第1回目の課題であった自分のダイヤモンドの部分が見えてくるはずです。
・ダイヤモンドの核が見えてくるとエネルギーがでてきます。