MS231a 古代のキリスト教系の大思想家アウグスティヌス

3 苦しみの底をぶち抜いて幸福になった人々

・前節では、ピエールの悟りの過程(絶対幸福への道筋)を紹介しました。

・本節では、絶対幸福に到る道を深く考えるために、苦しみの底をぶち抜いて絶対幸福の境地に近づいた人々の話を紹介します。

① アウグスティヌスの回心

【古代のキリスト教系の大思想家アウグスティヌス】

・はじめに紹介したいのはアウグスティヌスです。

・アウグスティヌスは、古代ローマ末期のキリスト教系の大思想家です。

・トルストイは自らの悟りを「戦争と平和」やそのほかの小説で人々に知らしめましたが、アウグスティヌスは自らの悟りを「告白」という体験談で人々に知らしめました。

・アウグスティヌスはトルストイと同じように、天上界から地上に送り込まれたキリスト教系の天使だと考えられます。
(その影響力から明らかだと思います。)

・したがって、アウグスティヌスの生き方そのものが私たちの手本となると考えられます。
・ですから、アウグスティヌスの「告白」は。人類の歴史のなかでも最上級の体験談であると考えられます。
(要するに、人々のために、愛のために書かれた体験です。)

・「告白」は、アウグスティヌスがキリスト教に目覚めるまでの前半部分と、キリスト教に目覚めて真理の探究をする姿を描いている後半部分からなります。

・「告白」の前半部分では宗教に救いを求めたいと思いながらも欲望にほんろうされるアウグスティヌスの苦悩の姿が描かれています。

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