・今回は、『永遠の仏陀』の第2章「真実の人となれ」からの学びです。
第2章の要点と結論
・第2章を実践的に学ぶと、ほんとうの幸福を手に入れることができると思います。人が真実の幸福を生きるために大切な、実践論的なポイントは以下の三つです。
① ウソをつかない
・道徳論的にはあたりまえのことですが、実践できれば「悟り」にすごく近づくと思います。
② この世的価値基準を捨てる
・実践論としては、「嫉妬心、劣等感を捨てる」ことです。
③ 自分の人生を生きる
・上の二つの項目の裏返しです。
・これが実践できれば、間違いなく幸福になれます。
〇 ウソをつかない
・第一のポイントは、「ウソをつかない」です。言葉としては、ほんとうに幼稚園の子供でも分かる内容ですが、実践できれば「悟り」は近いと思います。
・人間は、だれでも失敗をします。ふつうの人は、失敗を隠そうとします。
・人間には、だれでも弱点があります。ふつうの人は、弱点を隠そうとします。
・社会のなかでは、ウソをつくと問題が大きくなります。大きな組織が傾いていくときは、そこに、必ず隠蔽があると考えられます。
・現在、中国のウソ、世界の政治家のウソが、世界経済の混乱を招いています。
・サンガのなかでも、ウソは問題となっています。悟っていない私たちは、うまくいかないときに、「外部にウソをつくか」、「自分にウソをつくか」、「仲間にウソをつくか」のどれかの究極の選択をせまられます。
(あるいは、「全部にウソをつく」ことも多いかもしれません。)
・ウソをつきたくなるところが勝負どころです。ぐっとこらえて「正直になる」ことが大切です。
(一番大切なのは、他人に対する態度ではなく、自分に正直になることです。)
・当然、だれしもがウソをつきたくなるようなところで、正直に生きていくことができれば、最後には勝利をします。仏は、それを見守ってくださっています。
[この世的な価値基準を捨てる]
〇 この世的な価値基準を捨てる
・第二のポイントは、「この世的な価値基準を捨てる」です。
・具体的には、「嫉妬心、劣等感を捨てる」ということです。あるいは、「嫉妬心、劣等感の苦しみを捨てる」と考えた方がよいかもしれません。『永遠の仏陀』では、次のように説かれています。
自分の真実の姿に誇りを得てこそ、
人間は真に幸福であるのだ。
劣等感を持っていない人間はいないであろう。
しかし、それを隠すために、ことさら自分を偉しと表現するために、
上げ底の人生を歩んではならない。(p70)
・劣等感や嫉妬心の克服は、仏弟子にとって(慢心の克服)と共に、最大の魂修行の課題だと考えられます。
・劣等感や嫉妬心に苦しんでそこから抜けようと思って泥沼にはまる仏弟子は少なくないと思います。(反省をしているつもりで余計に執着してしまうということです。)そうした時は、マイナスを見つめるのではなく、自分に正直になり、自分の人生を愛する」ということを仏は教えて下さっています。
[自分の人生を生きる]
〇 自分の人生を生きる
・劣等感や嫉妬心の苦しみは、人との比較で出てくる苦しみです。私たちの苦しみの原因のかなりの部分は人の評価です。
・しかし、真実の人生は、人との比較のなかにはありません。人と関係なく、「自分の人生を生きる」ことができれば幸福を手にすることができます。『永遠の仏陀』では、次のように説かれています。
人には、それぞれ、自然なる生き方というものがある。
それぞれの人に、それぞれの中道がある。(p71)
おまえたちが心しなければならぬことは、
自分の名前で他人の人生を生きることではなく
自分の名前で自分の人生を生き切るということなのだ。
・『永遠の仏陀』では、自分の人生を生き切るための教えとして、「リンゴの木のたとえ」が説かれています。「リンゴの木のたとえ」の教えの要点は次の三つです。
➀ 今、できる最善を尽くせ
② 努力の成果として、目に見える結果を求めるな
③ 努力の過程と成果は仏が正確に評価してくださる
奇跡の実現に向けて
・ここにあげた三つのポイントは、天上界とつながるための三つのポイントでもあります。
・今、当サイトでは、7月から「真理の実証のための奇跡の実現」にチャレンジする取り組みを強化しています。
・この三つのポイントは、「奇跡実現のための三つのポイント」でもあると思います。