SEB03 『永遠の仏陀』第1章② 学びを深める三つのステップ

 

[『永遠の仏陀』の学びを深める三つのステップ]

〇 今回の要点

・今回は、「学びを深める三つのステップ」を学びます。
・三つのステップは以下のとおりです。

① 価値を知る
・真理の価値、真理を学ぶことの価値を知ることが第一のステップです。

② 心を開く
・真理を学ぶには帰依の精神が必要です。

③ 学びつくす
・価値を知り、帰依の精神ができれば、「真理を学びつくす」という姿勢がでてきます。

 〇 真理の価値を知る

・真理を深く学ぶための第一のステップは、真理の価値を知ることです。

・『永遠の仏陀』には、次のように説かれています。

仏法真理を知った悦びは、
どのような金銀財宝にもかえることができないほど
尊いものであるのだ。(p36)
あなたがたにとって、いちばん大切なものは、
魂を高めるということなのだ。
魂の糧となるものを選び取るということなのだ。
魂の悦びをもって、人生最大の悦びとせねばならんのだ。(p37)
法を知ることの悦びを、すべてのものの上に置け。(p39)

・仏法真理を学ぶよろこびは、魂にとって最大のよろこびです。
・しかし、私たちは、その事実をすぐに忘れてしまいます。
・そこで、『永遠の仏陀』では、次のようにも説かれています。

仏法真理を学びたる悦びは、
これは何物にもかえがたいものなのだ。
この事実は、何度くり返しても、充分すぎるということはない。

今回の結論

・私たちは、「真理の学びが最大の悦びである」という事実を、何度も何度も、心に刻むべきだと思います。

[学び尽くす]

 〇 自分勝手な解釈をしない

・真理を学ぶときに、私たちが間違えやすい点は、「真理を自分勝手に解釈してしまう」ということです。真理を信じているつもりになっている人間でも、「真理を自分の都合のよいように解釈してしまう」ことはしばしばあります。

・具体的には、次のような場合があります。

① 自分の不利益になるものは信じない
・真理には多面性、両面性があります。

・たとえば、真理は、「進歩」も「調和」も、よしとします。
・しかし、進歩的タイプの人は、「発展的な真理は受け入れるが、調和的な真理を受け入れない」というようなことが、しばしば起きます。

② 自分の理解できないものは、「ない」ことにしてしまう
・また、自分が理解できない真理を「ない」ことにしてしまうこともよく起こります。

・たとえば、「宇宙の法」が理解できないときに、宇宙人の存在を考えないで、社会の動きを考えます。
(あるいは、考えることをしません。)
・経済の動きが理解できないときに、経済のことを考えないで、会社の経営方針の批判をしたりします。

③ 自分の理解できるものだけを、「正しい」と考える
・上の例を逆に言えば、人間は、自分が深く理解できていること、得意なことから、物事を判断しようとします。
・たとえば、
お金持ちは、お金の観点からものごとを判断します。知性が発達している人は、知性的にものごとをとらえようとします。感性が豊かな方は、感性の判断を優先します。

・しかし、真理はすべての人が、幸福になるために説かれています。たとえ、自分が理解できなくても、自分にとって不都合であろうとも、真理は真理として厳然とあります。私たちは、すべての真理を理解することはできませんが、それを追い求めることによって、確実に幸福に近づきます。一見、私たちにとって不利と思われる真理もありますが、それを追究すれば、そこにほんとうの幸福への道が開けます。

 〇  無限の道を歩む

・上に述べたことを別の言葉で言えば、真理の学びには限界がありません。真理を学べば学んだけ幸福になれます。真理を学びつくそうと思う心が必要です。

・『永遠の仏陀』では、次のように説かれています。

仏より流れ出すところの、一切の教えを、学ぼうと誓え、
仏より流れ出すところの、一切の真理を、学び尽くそうとせよ。
そうであってこそ、
あなたがたは無限の力を得ることができるのだ。
遠き道を歩んでゆかんとするならば、
この力を身につけよ。
魂の糧を、一つ残らず、食べ尽くすのだ。
そして、永き道のりを、共に歩いてゆくのだ。(p49)

今回の結論2

・仏の教えは無限です。しかし、魂の生命も無限です。私たちの努力の可能性も無限です。
・その無限の道を歩んでいくことが、魂の最大の悦びです。

 

 

 

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