SI031 投資と『黄金の法』第5章 - 弁証法的に発展する投資法

 🙂 投資と弁証法

『黄金の法』の第5章の重要論点として、「弁証法的に発展する世界の歴史」について紹介をしました。

・弁証法的運動は、宇宙の運動法則であり、市場も弁証法的運動をしています。
・当シリーズのこれまでの記事でも「循環する発展」「エル・カンターレ文明の創造」というテーマで、市場と弁証法的運動の関係を紹介してきました。

・今回は、私が実践しているSEG投資法と弁証法的運動の関係を紹介します。

順張りと逆張り

・前の記事でも紹介をしていますが、投資法には、「順張り」「逆張り」の二つの方法があります。

「順張り」とは、株価が上昇しているときに、株を買う方法です。
(つまり、高くなり始めてから買う方法です。)

「逆張り」は、株価が下落しているときに、株を買う方法です。
(つまり、安いときに買う方法です。)

しろうと感覚では、「安いときに買って、高いときに売ればもうかる」と考えますので、しろうとは逆張りが好きです。

プロは、株価のトレンドにのってもうけようとしますので、「順張り」をするのが普通です。
(つまり、プロはトレンドを予想して買うのです。)

SEG投資法

SEG投資法は、「順張り」と「逆張り」を弁証法的に統合した方法です。

・結論だけ言うと、長期トレンドを予想して、暴落時から上がり始めたときに買い(順張り的発想です)、中期的には高くなったら売り、下落したら買う(逆張り的発想です)という方法です。

・非常に合理的に見えると思いますが、大きな難点があります。

・それは、株価の大暴落は必ず起きるのですが、いつ起きるかわかりません。
・それも、十年に一度くらいのサイクルです。

・つまり、一番初めの買いチャンスが10年に一度くらいしかやってこないことになります。

リスクヘッジ用の株でのモデルづくり

・最近では、2008年のリーマンショックの時に株価の大暴落が起きました。
・もう10年以上たっているので、いつ大暴落が起きてもおかしくありません。

・経済のデータからは、金融危機が起きてもおかしくない状態なので、そろそろ起きると思います。
(中国が借金隠しをしているのですが、その利子が返せなくなるのが2021年という話があります。)

・当然、あと1,2年待つという方法もあります。

・しかし、漫然と待っているのも時間の無駄なので、SEG投資法では、暴落が起きるまで、「資金をためながらモデルをつくる」という発想で、リスクヘッジ用の株を運用しています。
(リスクヘッジ用の株とは、通常の株価が暴落しているときに上昇する株です。)

・リスクヘッジ用の株の買い時は、当然バブルの時です。
(株価が暴落する前は株価はバブルです。)

・現状の株価は、経済指標に対してはバブルです。
(ただし、バブルの間に景気が回復する可能性はゼロではありません。)

現状と予想

・現在の市場がどうなっているのかを解説しておきます。

・通常は、金融緩和により
① 金融相場が起き、
景気が上昇すると
② 業績相場が起き、
そこで中央銀行がインフレ(バブル)を恐れ、金融引き締めを行い、
③ 景気が悪化する
というサイクルをとります。

・ところが、今回は、(日、中、欧では、)「金融緩和を行っている間に景気が悪化する」という①⇒③の異常なサイクルになっています。
・つまり、異例の長期金融緩和になっています。

・アメリカは、一旦金融引き締めを行っているので、金融緩和の余地があります。
(それでも、私の常識では、景気後退です。)

日・中・欧は、これ以上の金融緩和をしても効果が期待できないので、景気は悪化していくと考えられます。

・株価暴落の時期としては、今年の5月、秋、来年のはじめくらいの三通りが考えられます。
(この記事を書いたのは、4月のはじめです。連休明けに、アメリカが対中貿易の関税を25%にあげました。おそらく、下落トレンド入りです。)

 

🙂 現在の投資実績

仕切り直し

・ここまでの、今年の投資実績は以下のとおりです。
(個人情報ですので、実際の数字ではなく、100万円投資をしたときの割合で示しています。)

持ち株数     株価  持ち株数 残高    総計
はじめ(2018年)  1183円  822株  27,524円    1,000,000円
株価最低値(9月 )    995円  851株   53,473円   900,467円
2019年はじめ    1398円  244株  882,080円  1,222,843円
5月9日     1160円   843株  157,958円  1,136,708円

・2019年の4月までは、想定外の落ち込みでした。
・米中貿易戦争が継続していることがあきらかになったきて、年初に描いていたストーリにもどりつつあります。

・仕切り直しです。戦術を一部変更して臨みます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です