SES010 天才教育『黄金の法』講座 第2章①「弁証法と神の世界計画」

 🙂 弁証法的発展

・この記事は、シリーズSES「天才教育『黄金の法』講座」の記事です。

・今回から、第2章に入ります。
・今日のテーマは、「弁証法と神の世界計画」です。

弁証法的発展とは

・弁証法的発展は、仏教で言う「中道からの発展」やとほとんど同じ意味を持つと思います。
・また、「法」というのも弁証法的発展に近い概念です。

『ユートピア創造論』には、次のように説かれています。

大宇宙を創造した仏は、限りない進化と、乱れることのない大調和という、一見相反する二つの目的を整合させるために、宇宙の理法であるところの「法」を考え出したのです。(p18)

・「法」とは、進歩と調和の統合のためのものです。
・「弁証法的発展」とは、「正」⇒「反」⇒「合」という、一見背反するのものの統合です。
「中道からの発展」とは、左右の両極端を廃した発展です。

・わかりやすくするために、先に結論的な内容を紹介します。

弁証法的発展が神の世界計画です。

『黄金の法』はの第2章は、プラトンの話から始まっています。
・そして、次のような内容が説かれています。

このプラトンは、十八世紀になって、ヘーゲルという名で、ドイツの国に生まれ変わります。そして、カントに始まる観念論哲学を完成し、生成発展の論理である弁証法を創始しました。(p82)
ヘーゲルは神の世界計画をはっきりと認識しており、天上界からソクラテスの指導を受けておりました。(p82)
ヘーゲルは、『精神現象哲学』『論理学』『法哲学』『歴史哲学』『宗教哲学』など、さまざまな体系書を遺しております。しかし、その根本思想をつきつめてみると、「弁証法」という世界の運動法則、「絶対精神」という名の神の存在、国家への関心の三つに集約できると思うのです。(p112)
このドイツの観念論哲学は、ヘーゲルをもって事実上、終結したとも言えます。つまり、ヘーゲルの直覚した神の思弁的なる姿は、同時代の、そして後代の学者にとっては、到底理解しがたいものだったからです。
ヘーゲルにとっては、哲学の使命とは、最高の真理である「理念』を把握することにありました。そして、ヘーゲル哲学は、いわば、人間を神の位置にまで高めることを可能としたものです。(p114)

🙂 西洋文明と東洋文明の統合

・上のお言葉の意味を解説をしても難しくなると思いますので、ここでは、『黄金の法』に説かれている内容に即して、弁証法的発展を解説します。

神の世界計画とは、進歩的な西洋文明と調和的な東洋文明の弁証法的発展なのです。 

『黄金の法』では、はじめに、西洋文明と東洋文明の歴史が説かれ、その次に、日本の歴史、神の愛の使者について説かれています。
・これは、日本の地において、西洋文明と東洋文明を統合したエル・カンターレ文明を創造することが神の世界計画であるからです。

西洋文明・東洋文明の特徴

西洋文明の最大の特徴は「自由と発展」ということにあると思います。

・西欧の社会は、ギリシャ、ローマの時代から、個人の自由を尊重し、騎士道精神で全体を護る社会を創ってきました。
・理想を論じる思想家と、文明を発展させる科学者、実務家の活躍が多く見られます。

・その結果、科学文明や第三次産業が発展し、文明自体が発展をしました。

・歴史のなかでは、理想家肌の思想家系統の人間と現実主義の政治家系統の対立がしばしばあったように見えます。

・一方、東洋文明の特徴は、「秩序と調和」ということにあると思います。

・東洋の社会は、国家を中心に動いています。
・儒教に代表されるように、秩序を保ち、勤勉であることが美徳とされています。
・優秀な為政者は農業に力を入れ、安定した国家づくりがたっとばれています。

・国家を中心に考えるので、戦国時代か、発展のない大きな国家のどちらかの時代になりやすい傾向があります。
(日本で言えば、戦国時代の次に、徳川時代が長く続きました。)

・歴史の中心にくるのは皇帝などの権力者で、思想家系統の人間は教育者としての働きが大きいと思います。

エル・カンターレ文明建設に向けてのさまざまな対立と弁証法的発展

西洋的自由主義と東洋的秩序ある社会を統合させることが、エル・カンターレ文明の創造の鍵です。

・ここには、次にあげるような様々な要素が含まれていると思います。

① 合理主義と神秘主義の統合
・科学文明が発達すると、合理主義になり唯物論に傾きがちになります。
・一方、神秘主義になると、科学の発達が遅れ、進歩が止まります。

エル・カンターレ文明は、合理主義と神秘主義を統合した文明です。
・当サイトでは、魔法と量子論の統合を探求しています。

② 個人主義と全体主義・利他主義の統合
・個人主義がすぎると自我の世界になります。
・全体のことを優先しすぎると、独裁的な全体主義か、「貧乏の平等」の社会主義が生まれます。

・エル・カンターレ文明は、利自即利他の文明です。

③ 進歩と調和
・進歩を強調すると、都会的競争のストレス社会になります。
・調和を強調すると、発展が止まった停滞した社会になります。

・エル・カンターレ文明は、時間の循環論による(春夏秋冬)の発展を目指します。

④ レプタリアン型とプレアデス型
・どちらかというと、西洋文明はレプタリアン型の面が強く出ているような感じがします。
プレアデス型の人も、個人的には、西洋文明で活躍してきたのかもしれません。

・一方、中国の三国志を見ると、いかにも、個人の魂修行の場という感じがしますし、日本の政治を見ていると、全体のなかの役割を考える場になっているような気がします。

・エル・カンターレ文明は、過去の修行の成果を実現する場だと思います。

今回の結論

「西洋文明と東洋文明が弁証法的に発展してエル・カンターレ文明が生まれる」と考えられる。

 

 

SG000b 『黄金の法』第4章~第6章の要点

・この記事は、シリーズSG「『黄金の法』講座」のまとめの記事です。
・『黄金の法』の各章の要点をまとめて示します。

第4章 神々の集う国・日本の使命

要点

① 神様中心の考え方
神様中心の考え方が、人間のほんらいの考え方です。
この常識を取り戻すことが、幸福の科学の目的です。

② 日本の使命
・どちらかというと、欧米は個人主義です。
・日本の役割は、国家のあり方のモデルとなることだと思います。
(神様中心の考え方を社会の常識にするには、理想国家という環境が必要です。)

結論

・世の中を変えるには、自らの自己変革と社会改革について粘り強く取り組んでいくしかないと思います。
・「日本人としての、私たち(幸福の科学)の仕事には、日本史数千年の重みがあります。
(人類全体としては、数百万年、あるいは数億年の重みがありますが、実感するのは無理なような気がします。)

第5章 思想と文明の弁証法的発展

要点と結論

・『黄金の法』の第5章には、後世に伝えるべき8人の思想家(宗教家)が説かれています。
・世界の思想と文明は弁証法的に発展をしています。
・その内容は以下の通りです。

① 思想と行動(理想と現実の戦い)
・古代においては、ギリシャ霊界思想が中心の文明でしたが、ユダヤ教は現実に国家を打ち立てる動きが中心でした。

・中世以降では、キリスト教思想が中心でしたが、イスラム教には聖戦という概念が強くあります。

② 東洋文明と西洋文明
・エル・カンターレ文明は、東洋文明と西洋文明の統合が一つのテーマですが、内村鑑三の思想は、東洋の地にキリスト教の思想を持ち込んだ動きです。

③ 知育と徳育
・谷口雅春の成長の家は、経典伝道により教えをひろげつつ、宗教的思想とこの世の発展に結びつけました。

第6章 予言の考え方

要点と結論

・ここは予言の考え方を整理しておきます。

① 予言は、方向性を示すもの
予言の目的の一つは、「未来の方向性」を示し、希望(あるいは警告)を与えることです。

② 完全な予言はありえない
・予言は未来を変える力がありますので、「完全な予言をする」ことはできません。
(人間の自由意思をそこねることになるからです。)

・したがって、事象の予言は、ある程度の認識力の範囲内で行われます。

③ 予言は、ものあてではない。
・予言は、「将棋の読みのようなものである」とお教えいただいたことがあります。
・決して、私たちが生きやすく生きるためや、主の霊能力を誇示するための「ものあて」ではありません。

・したがって、「当たる、当たらない」の観点で受け止めるのは勘違いです。

④ 危機の予言は、反省の材料とするか、未来への備えとする
・高級霊からの危機の予言は、「私たちの反省の材料とする」、「未来への備えとする」ことが大切です。

⑤ 主のご存在が危機の予言を変える
・上に書いた通り、予言は「将棋の読み」のように、高級霊が未来を見通すものです。

・したがって、予言した高級霊より認識力の高い存在が介入することがあれば、予言は変わってきます。
・つまり、「高級霊による危機の予言も、主のご存在により、変えることができる」ということです。

・主がこの地上に力を発揮するには、私たちの信仰心が必要です。
信仰心こそが、未来を変える力なのです。

 

 

 

SG000 『黄金の法』第1章~第3章の要点

・この記事は、シリーズSG「『黄金の法』講座」のまとめの記事です。
・『黄金の法』の各章の要点をまとめて示します。

第1章 一日一生

結論

実践論として大切な時間論の教えが「一日一生」の教えです。

・「一日一生」の教えは、キリスト教でも、仏教でも説かれています。
・それだけ普遍的な教えだということです。

要点

・「一日一生」の教えのポイントは、以下の三点です。

① 今を生きる
・人生で大切なことは「今を生きる」ということです。
(取り越し苦労、持越し苦労をやめることです。)

『黄金の法』では、次のように説かれています。

あなたがたの手のなかにあるのは、現在だけであり、だれもが平等に、「一日」という、自分の「現在」と直面しているのです。
人生とは、一日の連続体だと言えます。一昨日があり、昨日があって、今日がある。そして、今日があり、明日があり。ということは、より良き人生を生きたいとするならば、一日一日を着実に生きてゆくしかないのです。黄金の人生を創ってゆくためには、一日一日を黄金に変えてゆくしかないのです。そして、一日一日が、すべて黄金に変わってゆけば、人生全体も、必ず金色の光を放つものとなるはずです。(p15)

② 進化の幸福
・「今を生きる」ときに大切なのは、結果の幸福ではなく、進歩の幸福を感じることです。

『太陽の法』には、次のように説かれています。

仏がさまざまなのレベルの意識・魂をつくられて、それぞれの進化、発展を願っておられるのは、その進化してゆくということ自体によろこびをともなうからなのです。つまり、大宇宙の創造、そして、各生命体の創造は、進化ということをめざすことによって、仏のよろこびの表現となり、幸福の源となっているのです。(p97)

③ 絶対時間を生きる
・魂の進化に貢献をするのは、真理を実践している時間(=絶対時間)だけです。

『若き日のエル・カンターレ』では、次のように説かれています。

絶対的時間は、「仏の心に添うことに、どれだけ時間を注いだか」という観点から計られるのです。
この絶対的時間という観点から計ったときに、各人の人生は、そうとう違ったものとなってきます。同じく七十年の人生を生きたとしても、絶対的時間のなかにおいて、その時間数を稼いだ人と、相対的時間の中に生きていた人、この両者はまったく違った時間体系のなかに生きていたことになり、人生の決算は相当違ってくるということです。

第2章 弁証法的発展

結論

世界の歴史は弁証法的に発展しています。

要点

・「エル・カンターレ文明は、西洋文明と東洋文明が弁証法的に発展して生まれる」と考えられます。
・その内容は次のようなものです。

① 合理主義と神秘主義の統合
・科学文明が発達すると、合理主義になり唯物論に傾きがちになります。
・一方、神秘主義になると、科学の発達が遅れ、進歩が止まります。

エル・カンターレ文明は、合理主義と神秘主義を統合した文明です。
・当サイトでは、魔法と量子論の統合を探求しています。

② 個人主義と全体主義・利他主義の統合
・個人主義がすぎると自我の世界になります。
・全体のことを優先しすぎると、独裁的な全体主義か、「貧乏の平等」の社会主義が生まれます。

・エル・カンターレ文明は、利自即利他の文明です。

③ 進歩と調和
・進歩を強調すると、都会的競争のストレス社会になります。
・調和を強調すると、発展が止まった停滞した社会になります。

・エル・カンターレ文明は、時間の循環論による(春夏秋冬)の発展を目指します。

④ レプタリアン型とプレアデス型
・どちらかというと、西洋文明はレプタリアン型の面が強く出ているような感じがします。
プレアデス型の人も、個人的には、西洋文明で活躍してきたのかもしれません。

・一方、中国の三国志を見ると、いかにも、個人の魂修行の場という感じがしますし、日本の政治を見ていると、全体のなかの役割を考える場になっているような気がします。

・エル・カンターレ文明は、過去の修行の成果を実現する場だと思います。

第3章 仏教思想

要点

・『黄金の法』に説かれている仏教思想の柱は、次の五点です。

① 実相世界と地上世界との関り
あの世がほんらいの世界であり、地上世界が「苦」の世界であることが説かれています。

② 縁起の理法
・この現象世界、実在世界を貫く法則は、原因と結果の法則です。

③ 八正道
悟りの王道は反省です。
・「苦」から抜け出す反省の方法を説いたのが八正道です。

④ 六波羅蜜多
・釈迦の教えは、自分を磨いて、人々に愛を与える利自即利他の教えです。
・ほんらいの叡智あふれる姿になるために六波羅蜜多の教えがあります。

⑤ 空の思想
・光、真理、愛など目に見えないものこそが実在です。
・「空の思想」は、目に見えるこの世的なものへの執着を断つための教えでもあり、ほんらいの姿を説いた教えでもあります。

結論

仏法真理の教えに中核にあるのは、仏教の思想です。

SG007 『黄金の法』第6章 予言の考え方

・この記事は、シリーズSG「絶対信仰を目指すための『黄金の法』の読み方」の記事です。

 😉 予言の性質

・今日のテーマは、「第6章 予言の考え方」です。

・『黄金の法』の第6章には、未来の予言が書かれています。

・ここで予言の考え方について整理をしておきます。

・まず、予言の性質について整理しておきます。

① 予言は、方向性を示すもの
予言の目的の一つは、「未来の方向性」を示し、希望(あるいは警告)を与えることです。

・この方向性に関しては、だいたいあっていることが多いと思います。

② 完全な予言はありえない
・予言は未来を変える力がありますので、「完全な予言をする」ことはできません。
(人間の自由意思をそこねることになるからです。)

・したがって、事象の予言は、ある程度の認識力の範囲内で行われます。

③ 予言は、将棋の読みのようなものである
・予言は、「将棋の読みのようなものである」とお教えいただいたことがあります。

・認識の高い高級霊が予言をするのであれば、「かなりの確率でそのようになる」ということです。

補足 主に無謬性を求めるのは間違い
・予言とは別の話になりますが、肉体を持った大川隆法総裁先生は人間的な間違えをすることがあります。

・「先生は神様なので間違いをおかさない」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、それは勘違いです。
・肉体を持った表面意識の先生は、人間の部分を持ち合わせていらっしゃいます。
・病気にもなりますし、喜んだり、悲しんだりもされますし、この世的なミスもされます。
(それが、ご法話の材料になっていることは、よくあります。)

 😉 予言の受け取り方

① ものあてではない
・上に書いた通り、予言は、「人類に希望や警告を与えるため」に説かれるものです。
・決して、私たちが生きやすく生きるためや、主の霊能力を誇示するための「ものあて」ではありません。

・したがって、「当たる、当たらない」の観点で受け止めるのは勘違いです。

② 危機の予言は、反省の材料とするか、未来への備えとする
・高級霊からの危機の予言は、「私たちの反省の材料とする」、「未来への備えとする」ことが大切です。

③ 主のご存在が危機の予言を変える
・上に書いた通り、予言は「将棋の読み」のように、高級霊が未来を見通すものです。

・したがって、予言した高級霊より認識力の高い存在が介入することがあれば、予言は変わってきます。

・つまり、「高級霊による危機の予言も、主のご存在により、変えることができる」ということです。

主がこの地上に力を発揮するには、私たちの信仰心が必要です。

信仰心こそが、未来を変える力なのです。

 

 

 

 

 

SG006 『黄金の法』第5章 思想と文明の弁証法的発展

・この記事は、シリーズSG「絶対信仰を目指すための『黄金の法』の読み方」の記事です。

・今日のテーマは、「第5章 思想と文明の弁証法的発展」です。

  😐 8人の預言者の意味

『黄金の法』の第5章は、預言者の歴史が説かれています。
・第5章では、後世に語り継ぐべき人々ということで、8人の預言者の歴史が説かれています。
・正直に申し上げると、私には、「なぜ、この8人の預言者なのか」という理由がよくわかっていません。

・確かなことは、「“その8人の預言者が出た時代と地域”が、世界の文明の発信地になっている」ということです。

・具体的には、古代では、ギリシャ、イスラエルが、中世以降ではヨーロッパ、中東が、そして、これからの時代は、日本が世界文明の発信地になると考えられます。

・そして、8人の預言者の思想は、文明の創造において大きな役割を果たした」ということです。

 🙂 8人の預言者の思想と文明の特徴

具体的に、8人の預言者の思想と、文明の特徴、それが、現代にどのような影響を及ぼしたのかを整理します。

① ゼウスとアポロン
・はじめに説かれているのが、古代ギリシャのゼウスとアポロンです。

・ゼウスとアポロンは、天上界から啓示を受けて、祭政一致の国家運営をしていました。
・古代ギリシャは、私たちのユートピアの原点になっているかもしれません。

② モーゼとエリア
・次にでてくるのは、ユダヤ教のモーゼとエリアです。

・ユダヤ教の特徴は、一神教であり、長所としては信仰心が強いのですが、短所として、その排他性ゆえに、戦いが絶えないことです。

・現在でも、ユダヤ教にかかわる戦争の懸念は続いています。

ユダヤ教の持つ「強さ」は見習わなければいけないと思いますが、そこに愛がないと大きな混乱と破壊を生むことには注意が必要です。

③ イエス・キリストとムハンマド
・中世以降の世界の歴史を先導したのは、キリスト教と回教でしょう。

キリスト教徒と回教の軋轢は今も大きな問題です。
(結局、「この世とあの世の関係」「何を信じるか」ということだと思います。)
(キリストは、あの世の幸福を中心に説きました。回教は、この世の勝利も目指しています。)

④ 内村鑑三と谷口雅春
・日本に生まれた預言者としては、内村鑑三と谷口雅春が説かれています。
(日本に生まれた数多くの光の天使のなかで、なぜ、この二人が、特に、後世に伝えるべき聖人であるのかはよくわかりません。)

・二人の特徴を確認しておきます。

・内村鑑三は、日本に、キリスト教を広める使命を持って生まれた預言者です。

・谷口雅春は、光一元の思想のもとに発展を説きました。
・また、経典伝道や海外へ教えをひろげたことは、幸福の科学の伝道の参考になった部分も大きいと思います。

 🙂 世界文明の弁証法的発展

・8人の預言者とみて、感じるのは、世界文明は様々な形で弁証法的に発展をしているということです。
・いかにそれを整理します。

① 思想と行動
(理想と現実の戦い)

・古代においては、ギリシャは霊界思想が中心の文明でしたが、ユダヤ教は現実に国家を打ち立てる動きが中心でした。
(古代ギリシャは繁栄は、少数の人間の繁栄でした。)
(国家が広がりを見せた古代ローマの繁栄は、奴隷制や貧富の格差のもとに成り立っていました。)
(言いかえれば、いろいろな戦いも起きていました。)

・中世以降では、キリスト教は思想が中心でしたが、イスラム教には聖戦という概念が強くあります。

② 東洋文明と西洋文明
・エル・カンターレ文明は、東洋文明と西洋文明の統合が一つのテーマですが、内村鑑三の思想は、東洋の地にキリスト教の思想を持ち込んだ動きです。

③ 知育と徳育
・谷口雅春の成長の家は、経典伝道により教えをひろげつつ、宗教的思想とこの世の発展に結びつけました。

 

 

SG005 『黄金の法』第4章 神々の集う国・日本の使命

・この記事は、シリーズSG「絶対信仰を目指すための『黄金の法』の読み方」の記事です。

 🙂 神々の集う国・日本の使命

・今日のテーマは、「第4章 神々の集う国・日本の使命」です。

・『黄金の法』の第4章は、日本の歴史が説かれています。
・今日は、その重要論点を二点紹介します。

① 神様中心の考え方
・人間のほんらいの考え方です。
この常識を取り戻すことが、幸福の科学の目的です。

② 日本の使命
・どちらかというと、欧米は個人主義です。
・日本の役割は、国家のあり方のモデルとなることだと思います。
(神様中心の考え方を社会の常識にするには、理想国家という環境が必要です。)

 🙂 神様中心の考え方

「神様中心の考え方」のお話をします。

日本の国は、神様によって治められてきました。

『黄金の法』には、次のように説かれています。

神代の時代は、天上界からの神示を受けて、次期政権担当者が選ばれたのです。しかも、国王の地位も終身制ではなく、その人の心に邪心や欲心が出てきた場合には、天上界からの神示が下って交代させられました。祭政一致とよく言いますが、当時は霊能者の数も多く、また、人々から大変な尊敬を受けていたのです。普通は、最高の霊能者が統治者となり、神示を仰ぎつつ、国政を取り仕切っておりました。(p200)

神様中心の考え方は、ほんらいのあり方です。

・しかし、現代では、神様の存在がないがしろにされ、間違った考え方が横行しています。
・現代の常識は、ほんとうの常識ではありません。

・非常に危険なのは、私たち自身も、どれぐらい間違った常識に染め上げられているのか、自分で判断ができなくなっていることです。

・自我我欲が常識の世界のなかで生きていると、自分中心の考え方が当然に思えてきます。
現代社会では、良心がマヒしてきます。
(この事実に気がつくことがすごく大切だと思います。)

(社会全体の悪いところを見つけるだけではなく、真理を知っている人間が、「自分の良心がどれくらいマヒしているのか」を知ることにより、社会への啓蒙ができるようになるのだと思います。)

結論1

・したがって、世の中を変えるには、自らの自己変革と社会改革について粘り強く取り組んでいくしかないと思います。

 🙂 日本の使命

・二つ目の論点は、「日本の使命」ということです。

・神々が集う国の使命は、ユートピア建設です。
ユートピア建設の最終章は、エル・カンターレ文明の実現です。

・したがって、これまでの歴史は、主がお仕事をするための「種まきの時間」であったということも言えると思います。
・つまり、「『黄金の法』には、エル・カンターレ文明の種が説かれている」という読み方もできるということです。)

エルカンターレ文明は、東洋文明と西洋文明の弁証法的発展によって実現します。
(「東洋文明と西洋文明のよいところが統合される」ということです。)

・東洋文明のよいところは、秩序であり、欠点は、科学技術の発達の遅れでした。
・西洋文明のよいところは、個人主義・自由であり、欠点は、心の教育(思想)の不十分さでした。

・『黄金の法』では、日本の歴史における自力思想、他力思想、秩序社会、実学の指導者たちの姿が説かれています。

聖徳太子は、仏教思想を取り入れつつも、秩序のある政体をつくり上げました。(p209)
空海は、仏の大きな世界観を呈示しつつ、実学的発展にも貢献をしました。(p220)
鎌倉時代においては、日蓮の自力思想親鸞の他力思想がともに発展しました。(p233,245)

(『黄金の法』には、説かれていませんが、「明治維新は、東洋文明西洋文明の出会いの場」と言われています。)

・これらの思想が、時代を越えて受け継がれ、エル・カンターレ文明の実現へとつながってゆくものと考えられます。

結論2

・「日本人としての、私たちの仕事には、日本史数千年の重みがある」ということです。
(人類としては、数百万年、あるいは数億年の重みがありますが、実感するのは無理なような気がします。)

 

 

 

SG004 『黄金の法』第3章 仏教の思想

・この記事は、シリーズSG「絶対信仰を目指すための『黄金の法』の読み方」の記事です。

・今日のテーマは、「第3章 仏教の思想」です。

・『黄金の法』の第3章は、東洋の歴史が説かれています。
・東洋史の中心は、釈迦仏教です。
歴史の中核にあるのは、それぞれの時代に説かれた偉人・聖人の思想です。

・『黄金の法』では、仏教思想を五つの柱で説明しています。

・今日は、2点に絞って説明します。

 🙂 縁起の理法

・一つ目は「縁起の理法」です。

・縁起の理法の論点は、次の三つです。

① 幸福論
・縁起の理法は仏教における幸福哲学です。

② 智慧
・智慧とは縁起の理法を見抜くことでもあります。
・詳しくは、後の記事(SI030「投資と『黄金の法』第3章」)でお話しします。)

③ 積少為大
・縁起の理法の結果は、積少為大という成果につながります。
・詳しくは、後の記事(SI030「投資と『黄金の法』第3章」)でお話しします。)

 

幸福論

人間の最大の幸福の一つは、「自由の幸福」です。
(「不自由が最大の苦しみ」と言う方がわかりやすいかもしれません。)

・自由の幸福とは、次の三つです。

① 信仰の自由の幸福
(信仰自体も幸福ですし、信仰すれば、心も変わります。)

② 努力する自由の幸福
(努力自体も幸福ですし、努力すれば、環境もかわります。)

③ 真理を実践する自由の幸福
(真理の実践自体も幸福ですし、真理を実践すれば、自分も周りも変わります。)

・縁起の理法によって私たちは、幸福になることができるのです。

・信仰の自由の幸福『釈迦の本心』では、次のように説かれています。

仏教の幸福哲学は何に集約されるかと言うと、それが「因果の理法」という言葉なのです。
 すなわち、幸福という結果を手に入れるためには、幸福という果実が実るだけの種をまき、水や肥料をやり、日ざしをあてて、成長させる必要があります。これが成功哲学の一法則なのです。

人間は、努力すれば努力をしただけ幸福になる。
・私たちは、こんなかんたんで、ありがたい宇宙の法測のなかで生きているのです。

 😐 人生の苦しみの原因と人間のほんらいの姿

・今日の二つ目の論点は、「人生の苦しみと人間のほんらいの姿」です。

・『黄金の法』では、釈迦仏教の柱として「縁起の理法」の他に、次の四つの柱が説かれています。

① 実相世界と地上世界との関り
・あの世がほんらいの世界であるり、地上世界が「苦」の世界であることが説かれています。

② 八正道
・「苦」から抜け出す方法を説いたのが八正道です。

③ 六波羅蜜多
・ほんらいの叡智あふれる姿になるための教えです。

④ 空の思想
・執着を断つための教えでもあり、ほんらいの姿を説いた教えでもあります。

・これらの思想は、実践論としては、次のようにまとめられると思います。

① 人間の苦しみの原因は執着である
・「地上こそが真実の世界と思い、地上人生に執着をした、肉体中心の考え方が『苦』の原因である」ということです。

② 人間のほんらいの姿は光である
・人間は霊であり、あの世がほんらいの世界です。

・自分が「光そのものである」と認識できたときに、人間は最高の幸福を手にいれることができます。

・当サイトでは、「光そのもの」になるために、「光の珠となるプログラム」を提唱しています。

 

 

 

SG003 『黄金の法』第2章 弁証法的発展

・この記事は、シリーズSG「『黄金の法』講座」の記事です。

 🙂 弁証法的発展

・今日のテーマは、「第2章 弁証法的発展」です。

・『黄金の法』の第2章は、西洋の歴史が説かれています。
・西洋史の始まりとして、プラトンを中心としたギリシャ哲学が説かれ、最大のエポックとしてヘーゲル哲学が説かれています。

・プラトンとヘーゲルは、同じ魂グループの人間とされていて、その中心となる哲学は弁証法です。

・弁証法は、(言葉は難しいですが)神様のつくられた宇宙の基本的な運動法則です。
・したがって、弁証法を理解することができれば、神様の御心の一端を理解することができます。

弁証法的発展とは

・弁証法的発展は、仏教で言う「中道からの発展」やとほとんど同じ意味を持つと思います。
・また、「法」というのも弁証法的発展に近い概念です。

『ユートピア創造論』には、次のように説かれています。

大宇宙を創造した仏は、限りない進化と、乱れることのない大調和という、一見相反する二つの目的を整合させるために、宇宙の理法であるところの「法」を考え出したのです。(p18)

・「法」とは、進歩と調和の統合のためのものです。
・「弁証法的発展」とは、「正」⇒「反」⇒「合」という、一見背反するのものの統合です。
「中道からの発展」とは、左右の両極端を廃した発展です。

 🙂 西洋文明と東洋文明の統合

『黄金の法』では、はじめに、西洋文明と東洋文明の歴史が説かれ、その次に、日本の歴史、神の愛の使者について説かれています。
・これは、日本の地において、西洋文明と東洋文明を統合したエル・カンターレ文明を創造することが仏の世界計画であるからです。

・今日は、弁証法的観点から西洋文明と東洋文明の特徴について学んでいきます。

西洋文明・東洋文明の特徴

西洋文明の最大の特徴は「自由と発展」ということにあると思います。

・西欧の社会は、ギリシャ、ローマの時代から、個人の自由を尊重し、騎士道精神で全体を護る社会を創ってきました。
・理想を論じる思想家と、文明を発展させる科学者、実務家の活躍が多く見られます。

・その結果、科学文明や第三次産業が発展し、文明自体が発展をしました。

・歴史のなかでは、理想家肌の思想家系統の人間と現実主義の政治家系統の対立がしばしばあったように見えます。

・一方、東洋文明の特徴は、「秩序と調和」ということにあると思います。

・東洋の社会は、国家を中心に動いています。
・儒教に代表されるように、秩序を保ち、勤勉であることが美徳とされています。
・優秀な為政者は農業に力を入れ、安定した国家づくりがたっとばれています。

・国家を中心に考えるので、戦国時代か、発展のない大きな国家のどちらかの時代になりやすい傾向があります。
(日本で言えば、戦国時代の次に、徳川時代が長く続きました。)

・歴史の中心にくるのは皇帝などの権力者で、思想家系統の人間は教育者としての働きが大きいと思います。

エル・カンターレ文明建設に向けてのさまざまな対立と弁証法的発展

西洋的自由主義と東洋的秩序ある社会を統合させることが、エル・カンターレ文明の創造の鍵です。

・ここには、次にあげるような様々な要素が含まれていると思います。

① 合理主義と神秘主義の統合
・科学文明が発達すると、合理主義になり唯物論に傾きがちになります。
・一方、神秘主義になると、科学の発達が遅れ、進歩が止まります。

エル・カンターレ文明は、合理主義と神秘主義を統合した文明です。
・当サイトでは、魔法と量子論の統合を探求しています。

② 個人主義と全体主義・利他主義の統合
・個人主義がすぎると自我の世界になります。
・全体のことを優先しすぎると、独裁的な全体主義か、「貧乏の平等」の社会主義が生まれます。

・エル・カンターレ文明は、利自即利他の文明です。

③ 進歩と調和
・進歩を強調すると、都会的競争のストレス社会になります。
・調和を強調すると、発展が止まった停滞した社会になります。

・エル・カンターレ文明は、時間の循環論による(春夏秋冬)の発展を目指します。

④ レプタリアン型とプレアデス型
・どちらかというと、西洋文明はレプタリアン型の面が強く出ているような感じがします。
プレアデス型の人も、個人的には、西洋文明で活躍してきたのかもしれません。

・一方、中国の三国志を見ると、いかにも、個人の魂修行の場という感じがしますし、日本の政治を見ていると、全体のなかの役割を考える場になっているような気がします。

・エル・カンターレ文明は、過去の修行の成果を実現する場だと思います。

今回の結論

「西洋文明と東洋文明が弁証法的に発展してエル・カンターレ文明が生まれる」と考えられる。

 

 

SG002 『黄金の法』第1章 - 一日一生

 🙂 一日一生の教えの三つの要点

・この記事は、シリーズSG「『黄金の法』講座」の記事です。
・本日は、『黄金の法』の第1章の要点を学びます。

宇宙を創っている三つの要素は、「光」と「時間」と「空間」です。
・時間論は『黄金の法』で説かれています。

・実践的な時間論として大切な教えは、「一日一生」の教えです。

・「一日一生」の教えは、キリスト教でも、仏教でも説かれています。
・それだけ普遍的な教えだということです。

・今回は、「一日一生」の教えのポイントを三点紹介します。

① 今を生きる
・人生で大切なことは「今を生きる」ということです。

② 進化の幸福
・「今を生きる」ときに大切なのは、結果の幸福ではなく、進歩の幸福を感じることです。

③ 絶対時間を生きる
・魂の進化に貢献をするのは、真理を実践している時間(=絶対時間)だけです。

 😐 今を生きる

一つ目のポイントは「今を生きる」ということです。

『黄金の法』では、次のように説かれています。

あなたがたの手のなかにあるのは、現在だけであり、だれもが平等に、「一日」という、自分の「現在」と直面しているのです。
人生とは、一日の連続体だと言えます。一昨日があり、昨日があって、今日がある。そして、今日があり、明日があり。ということは、より良き人生を生きたいとするならば、一日一日を着実に生きてゆくしかないのです。黄金の人生を創ってゆくためには、一日一日を黄金に変えてゆくしかないのです。そして、一日一日が、すべて黄金に変わってゆけば、人生全体も、必ず金色の光を放つものとなるはずです。(p15)

・非常に当たり前のことであるのですが、人間が「現在」以外の時間を生きることができません。

霊的人生観を持って、今を生きる

・しかし、不思議なくらい、「現在」を生きている人はめったにいません。

・ほとんどの人は、過去の失敗をひきずり、劣等感や恐怖心をかかえて生きています。
「焦り」や「不安」という未来のことを考えて、現在の時間を無駄に生きています。

・「劣等感」「恐怖心」「焦り」がでてくる理由の一つは、目で見える(表面的な)幸福を追求する結果主義や人との比較に生きる生き方にあります。
霊的人生観が持てていないことが原因です。

日々の生活のなかで、「感動を発見すること」「命を燃焼させること」がほんとうの幸福です。

 😉 進化の幸福

・二つ目のポイントは、「進化の幸福」ということです。
(プロセスの幸福ということでもあります。)
(肉体中心の考え方をする人は結果主義です。霊的な考え方をする人はプロセス主義です。)

・言いかえると、「人生の幸福成功は、大きな成果を出すことにあるのではなく、毎日の進化にある」ということです。

『太陽の法』には、次のように説かれています。

仏がさまざまなのレベルの意識・魂をつくられて、それぞれの進化、発展を願っておられるのは、その進化してゆくということ自体によろこびをともなうからなのです。つまり、大宇宙の創造、そして、各生命体の創造は、進化ということをめざすことによって、仏のよろこびの表現となり、幸福の源となっているのです。(p97)

・この世的になると、私たちは、お金とか、人の評価とか目に見える幸福を追いかけてしまいます。
・しかし、そうした幸福は長続きするものではありませんし、持てば持つほど欲がでてきて、逆に「苦しみ」の原因となることが多くあります。

・それにたいして、仏が願うほんとうの幸福は、「進化の幸福」です。
毎日毎日、一歩づつ進化していくことが、ほんとうの幸福です。

・逆に言うと、「進化の幸福」を感じることができるようになると、どんな環境でも幸福に感じることができるようになります
(私の場合は、このことをしばしば確認して、幸福であることを感謝しているレベルです。)

 🙂 絶対的時間を生きる

・三つ目のポイントは、「絶対的時間を生きる」ということです。

・「絶対的時間」とは「真理を実践している時間」です。

『若き日のエル・カンターレ』では、次のように説かれています。

絶対的時間は、「仏の心に添うことに、どれだけ時間を注いだか」という観点から計られるのです。
この絶対的時間という観点から計ったときに、各人の人生は、そうとう違ったものとなってきます。同じく七十年の人生を生きたとしても、絶対的時間のなかにおいて、その時間数を稼いだ人と、相対的時間の中に生きていた人、この両者はまったく違った時間体系のなかに生きていたことになり、人生の決算は相当違ってくるということです。

・霊的に見れば、人生で意味のあるのは「絶対時間」だけです。
・しかし、「絶対時間」のなかを生きていることは極めてまれです。

・つまり、ほとんどの人間は、「無駄な時間を生きている」ということです。

「絶対的時間」を意識できるようになると、私たちの人生はガラッと変わったものになるはずです。

SG001 絶対信仰を目指すための『黄金の法』の読み方

・この記事では、「絶対信仰を目指すための『黄金の法』の読み方」についてのお話をします。
(今回は、「絶対信仰」というよりは「エル・カンターレ信仰」という言葉の方がぴったりくるかもしれません。)

 😐 なぜ、『黄金の法』が難しいのか

「『黄金の法』は難しい」と感じられている方は多いと思います。

・そもそも『黄金の法』にでてくる光の天使は、どちらかというと、私たちになじみのうすい偉人がたくさんいます。
・ローマ史では、シーザーではなくて、キケロが出てきます。
(民衆の間では、ヨーロッパの歴史の最大の英雄はシーザーでしょう。)

・中国の歴史でも、劉備玄徳や諸葛孔明はでてきません。
朱子とか王陽明とかがでてきます。)

・主が、第5章で「後世の人々に語り伝えてゆかねばならない方々」として出てくる日本人は、内村鑑三谷口雅春です。
(これには、私も長い間???でした。今でも、多少???です。)

・それでは、どのような方々が『黄金の法』に出てきているのでしょうか。

結論を言うと、思想家です。

 😉 思想家がえがかれている三つの意味

・『黄金の法』に思想家が多く出てきている理由は、結局、「思想」というものが人類の歴史に、一番大きな影響を与えているからだと思います。
(第1章に「魂の傾向性」の話が出てきますが、思想というのは「人類の(魂の)傾向性」を現しているということだと思います。)

・思想は次の三つのかたちで人類史に影響を与えます。

① よき思想がよき影響を与える
・一つ目は、「よき思想」です。
・話を難しくしないように重要ポイントだけ確認します。
(知識として知っていただければよいと思います。)

第2章の西洋史は、ギリシャ哲学のプラトンに始まり、ヘーゲルの話が結論に近いものになっています。
(プラトンとヘーゲルは同じ魂の兄弟と言われています。)
・したがって、西洋史の中心思想は弁証法的運動ということになると思います。

・第3章の東洋史の中心思想は釈迦仏教です。

・第4章の日本史の中心は、人物よりも「神々が集う場」という空間論の方が大切になっている気がします。

⓶ 悪しき思想が悪しき影響を与える
・二つ目は、「悪しき思想」です。

弁証法哲学の悪しき思想が、マルクスの唯物思想です。

・(中国思想の話は、悪しき思想より多様性の話が中心かもしれません。)

・空海の「よき思想(三条思想)」に対して、最澄の「悪しき思想(一条思想)」がありました。

③ よき思想が悪しき思想に変わるとき、悪しき思想が修正されるとき
三つ目は、「よき思想」が「悪しき思想」に変わるとき、悪しき思想が修正されるときです。

・これは、順序立てて説明していると難しくなるので、実例をあげて説明します。

カントは如来界の人ですが、その思想は唯物論者に使われてしまいました。
・カントの思想が唯物論に流れやすいこと、その結果がどうなるかは、ドイツのメルケル首相が実践しました。
(ということで、過去の思想家が、今世実務家として出てきていることも多いのかもしれません。)

・このように、どんな思想でも、人・時・所によって悪しきものに変わる(利用される?)可能性があります。
(これが『黄金の法』で示されています。)
・いったん悪しきものに変わったものが修正されると一段高い思想になります。
(これが弁証法的発展です。これが、今の奇跡の時の意味です。)

 😐 光の天使の通信簿としての『黄金の法』

・ということで、『黄金の法』は、仏の世界計画であると同時に、それを実現するための光の天使の通信簿です。
・光の天使を目指す人間にとっては、最大の学びの書の一つです。

① 自分の思想がどのような思想であるのか、
⓶ その思想はどこに長所があり、どこに限界があるのか。
③ 今、一段の発展をするためには、どのような思想を身につけなければいけないのか
ということを学んでいく必要があると思います。

・ちなみに、私の場合は、「思想の現実世界への展開」というのが一つの課題だと思っています。
・そのために、「奇跡の実証」「投資の天才への道」にチャレンジしています。