・この記事は、シリーズDW「『普遍の法則』と世界史の秘密」の記事です。
・今回は「普遍の法則」の一つである「弁証法的発展」のお話をします。
(この記事は、SEG191224「天才教育を考える④」を改訂したものです。)
🙂 弁証法的発展について
・世の中のすべての永続的発展は、弁証法的に発展しています。
・そのことが理解できると、世の中がだいぶ見えてくるようになると思います。
弁証法的発展とは何か
・弁証法的発展は、宇宙の根本的な成り立ちであり運動法則です。
・具体的には、「三次元の現象界には必ず二つ以上の対立する存在と、それを統一する概念がある」という理論です。
・宇宙の次元構造も発展も、これにより成り立っています。
・具体例を下に示します。
① 「正」「反」「合」
・具体例としては、「男性と女性が結婚して、子供が生まれ育つ」という例があげられます。
② 循環による発展
・循環の具体例としては、春夏秋冬の四季があげられます。
・循環と縁起の理法が結びつくと「循環による発展」が起きます。
・具体例てとしては、「好不況サイクルによる経済発展」があげられます。
・四正道の循環による発展も、循環による発展です。
③ 一即多
・理念(一)と現実世界(多)の運動による発展が、宇宙の発展法則です。
弁証法的発展と真理
① 中道からの発展
・私の理解する範囲では、「弁証法的発展」と「中道からの発展」は同じものです。
② 理念と生々流転の法則
・『太陽の法』の第1章の中心論点の一つは、「理念と生々流転の法則」です。
・これは、弁証法的発展のもとなる考え方です。
③ 次元構造
・次元構造は、弁証法的発展ができるようにつくられています。
・三次元的な自我の心を統一するのが五次元の善です。
・現実と理想の矛盾を統一するのが、六次元の努力の心です。
・自他の個性を統一するのが、七次元の愛の心です。
弁証法的発展の具体例
① 自然の進化
・オスとメスが生殖をして子供ができることにより多様性が生じ、多様性のなかで自然淘汰が起きて進化する。
・自然の進化は春夏秋冬のサイクルの中で起きます。
② 人生修行
・人生修行は、「苦しみ」を糧として仏性を輝かす道です。
・「仏性=正」⇒「にせものの自分=反」⇒「光輝く自分=合」です。
・転生輪廻も弁証法的発展です。
③ マネジメント
・ドラッカーのマネジメントを一言で言えば、顧客のニーズに合わせて(愛・マーケティング)、反省と智慧の力で自分を変えていく(イノベーション)ことです。
④ 経済サイクル
・経済サイクルは、好不況のサイクルです。
⑤ 繁栄している国の政治
・繁栄している国では、保守と革新が絶妙なバランスをとっています。
⑥ 成功する革命
・たとえば、明治維新が成功したのは、他の革命で類を見ない*、王政復古と四民平等のサンドイッチ革命であったからです。
・東洋文明と西洋文明の弁証法的発展でもある。
*革命によらない弁証法的発展の国家建設の代表例としては古代ローマ帝国があげられる。
*ヘーゲルによれば、世界の歴史自体が弁証法的に発展している。
⑦ 世界の歴史
・世界の歴史は弁証法的に発展しています。
🙂 弁証法的発展の一覧
・世の中のできごとを対立構造、循環による発展で考えると以下のようなものが考えられます。
(とりあえず思いついたものを100個書きます。)
真理・心の世界と弁証法
① 悟り
・真空妙有の世界
② 心の構造
・知性・理性と感性
・次元構造
・一念三千
③ 人生修行
・魂の兄弟
・カルマ
④ 四正道
・四正道の循環による発展
⑤ 時間と空間
・時間は円環
・愛は循環する
・微分と積分
⑥ 進歩と調和
・法とは進歩と調和の統合
⑦ 個人と全体
・個人の幸福の追求と全体の幸福の追求は矛盾する
⑧ この世とあの世
・真空妙有と同じ
⑨ 本質と現象
・真理は一つ、現象は多
(一即多)
⑩ 心の中の次元構造
・五次元は自他の自我のギャップ
・六次元は現実と理想のギャップ
・許す愛 17
経営の世界と弁証法
① 一般論
・攻めと守り
・営業、総務、商品開発
・進撃と撤退
② 人物
・本多と藤沢
・松下幸之助と中内功
・盛田昭夫と井深大
③ 戦略
・マネジメント ー マーケティングとイノベーション
・マーケティング - 高付加価値(ニッチ)戦略と安値(大衆)戦略
④ 投資
(経済の項参照)
⑤ アイデア・企画・商品
・拡散と絞り込み
・高付加価値と安売り 11
政治の世界と弁証法
① 全体主義と民主主義
・2020年の香港
・フランス革命
② 自由主義と社会主義
・冷戦
・55年体制
・大きな政府と小さな政府
② 保守と革新
・アメリカ(民主党と共和党)
・イギリス(労働党と保守党)
・貴族と平民(ヨーロッパの歴史) 8
経済の世界と弁証法
① 好況と不況
・長期サイクル、短期サイクル
② 投資
・順張りと逆張り
・投資と投機(ゼロサム)
・バフェットとソロス
③ 政策
・ケインズとハイエク
・計画経済と自由経済
・市場と国家 7
自然界と弁証法
① 物理量
・プラスとマイナス
・引力と斥力
・光の性質(波、粒子、点滅)
② 春夏秋冬のリズム
・蓄積と発展
・発展と衰退
③ 生物の構造
・動物と植物
・肉食動物と草食動物
・オス・メス・子
・筋肉系と内臓系
・自律神経系(交感神経系と副交感神経系)
・免疫系(リンパ球と好中球)
④ 病気
・交感神経亢進と副交感神経亢進
・交感神経減退と副交感神経減退 13
歴史と弁証法
① 事象
・『黄金の法』
・西洋と東洋
・貴族と平民
・帝政と共和制
・明治維新(サンドイッチ革命)
・明治維新(薩摩と長州)
・明治維新(東洋文明と西洋文明、和魂洋才)
・ローマ帝国(多様性の統合)
・中国(戦国時代、諸子百家)
・『太陽の法』第5章
② 人物
・項羽と劉邦
・カエサル・アウグストゥス・ティべリウス
・織田信長・豊臣秀吉・徳川家康
・劉備玄徳と曹操
・劉備玄徳・諸葛孔明・関羽・張飛
③ 戦争
・ローマ軍とハンニバル
・ナポレオンと連合軍
・ヒトラーと参謀本部 18
学問と弁証法
① 理科系と文科系
・演繹法と帰納法
・概念と現象
② 哲学、悟り、発展
・問答法
・反省から発展
・間違えの修正
③ 智慧の創造
・逆発想
・統合と分析
・本質論と具体論
④ 脳
・右脳と左脳 9
教育・宗教・思想と弁証法
① 教育
・自由と規律
・エリート教育と大衆教育
・私立と公立
② 宗教・思想
・悟りと救済
・自力と他力
・一神教と多神教
・カソリックとプロテスタント
・大乗と小乗
・儒教と道教
・上求菩提と下化衆生
・易経
・科学と宗教
③ 人物
・空海と最澄
・親鸞と日蓮
・孔子と老子
・朱子と王陽明
・ヘーゲルとマルクス 17