🙂 精進の力をつける
・この記事は、シリーズSEB「『永遠の仏陀』講座」 の記事です。
・シリーズSEBでは、『永遠の仏陀』の深読にチャレンジします。 ・今回は、前回に引き続いて、第3章「不滅の力」 の「精進の力」ついて学んでいます。
三つの要点
・前回、「精進の力」を身につけるための三つの要点を紹介しました。 ・再掲します。
① 命をかける ・仏は、「精進は命をかけて行うもの」と説かれています。 ・これを、現実の問題として考えられるかどうかがポイントです。
② 当たり前のことをやる ・「命をかける」というのは、私たちにとっては非常に厳しい教えですが、仏にとっては「当たり前のことを当たり前にする」という教えでもあります。
③ 心の弱さと徹底的に戦う ・「命をかける」のが、厳しく感じられるのは、己の心の弱さのせいです。 ・心の弱さと戦うのが、仏弟子の使命です。
・今回は、二番目の「当たり前のことをやる」ということを深く考えていきたいと思います。
🙂 当たり前のことをやる
・仏は、「『命をかける』という生き方」を説かれています。
・しかし、「命をかける」と言っても、別に「物理的な肉体の命を捨てるような生き方をしなさい」ということではありません。 ・「この世的な名誉欲や財欲などの欲を捨てなさい 」と言っているだけです。
・つまり、「真理の実践を優先しなさい」 と言っているだけで、仏弟子にとっては「当たり前のことを当たり前にしなさい」という教えでもあります。
・しかし、この「真理の実践を優先する」ということは、現実論としてははなはだ難しい教え になります。 (「ウソをついてはいけません」とか、「人にやさしくしなさい」という教えは幼稚園の子供でも分かる教えですが、実践するのは難しいです。)
・なぜ、実践が難しいかというと、私たち人間は「弱い存在」 だからです。
・心の弱さとの戦いの話は、次回にします。
当たり前の真理を実践するヒント
・今回は、「当たり前の真理を実践する」ためのヒント を三つ紹介しておきます。
① 時間の細分化
・一つは、時間の細分化です。
・どんなつらいことでも、時間が短ければがまんができます。 ・人間だれしも、一日ぐらいなら「がんばろう」と思えば、がんばることができます。
・勉強でも、仕事でも、「できる人間」は、この「がんばろう」という思いを持続させること ができる人間です。 ・この思いの差が大きな差になって現れるです。
・「できる人間」 ⇒ 「今日一日がんばろう」という考え方をする ・「できない人間」 ⇒ 「今日一日ぐらい遊んでも何とかなるだろう」という考え方をする
・まず、「思う」こと です。 ・そして、それを毎日続ける こと です。
② 習慣化
・大変なこと、難しいことを毎日やり続けることができるようになる最良の方法 は、習慣化 です。 ・何でも習慣化すると楽にできるようになります。
・「できる人間」 ⇒ 「努力の習慣化」 ・「できない人間」 ⇒ 「怠けることの習慣化」
③ テーマの細分化
・だれでも、「いつも、真理を実践しよう」と思えば、パンクします。 ・完全主義は敗北をします。 ・「成功の法則」の一つは、「集中の法則」です。 ・集中すれば、多くのことは成功します。
・自分でテーマを明確にして、真理の実践の意識づけをするとよいと思います。
・「できる人間」 ⇒ 「集中の法則」を実践する ・「できない人間」 ⇒ 完全主義になって、あれもこれもやろうとして、何もできない
私の実践
・現実には、私も、それほど理想的な毎日をおくっているわけではありません。 ・毎日、「これでいいのだろうか」という生活の仕方しかできていません。 ・「命をかける」という理想と、「体力・気力」の現実との戦いが毎日続いています。
・それに対する、今の私の考え方は、以下の通りです。
① すべては経験と考える ・理想通りいかなかった部分に関しては、「人間の弱さ」を知るモデル として、研究材料にしています。
・そこから教訓なり、智慧が生まれれば、「無駄ではない」と考えています。
② 結果は、現実として受け入れる ・縁起の理法は正確に働きます。 ・現実は、自分の実力として受け入れるしかありません。 (家族の不幸も、これで、比較的冷静に受け止めています。)
③ 志と感謝の心 ・理想通りにはなりませんが、「すべてをいただいていることへの感謝 」と「できるだけのことはしよういう決意 」の心はかかさないようにしています。
④ 最低限のことはする ・最低、祈りの時間 を持つことと、この「智慧のマーケット」の記事を書く ことだけはしています。