プロローグ
・この話には三つの衝撃的な事実が含まれています。
・一つ目は、
私の奇跡体験です。
・二つ目は、その奇跡体験の中身が、
「絶対幸福の境地」を経験させてくれたことです。
・三つ目は、私を「絶対幸福の境地」に導いてくれたものが
「人類の秘法」であったということです。
・私の奇跡体験については本文(第1章)でお話をすることにして、プロローグでは、その奇跡体験を理解するための周辺の知識を紹介します。
・お話をしたいことは四つあります。
① 「絶対幸福の境地」とはどんな境地か
・一つ目は、「『絶対幸福の境地』とはどんな境地か」ということです。
・ここでは、「戦争と平和」に描かれている「絶対幸福の境地」を紹介します。
(主人公のピエールが体験した境地です。)
喜ばしい自由の感じ、人間固有の奪うことのできない完全な自由の感じ、モスクワ出発後はじめての休憩の時に経験した自由の意識が、健康の回復につれて彼の心をみたしてきた。彼はいっさい外部の状況に支配されないこの内部の自由が、今はさらに外部の自由を加えて、ありあまるほどのぜいたくにみちみちているのに驚いた。
「ああ、実にいい! 実にすてきだ!」・・・
以前彼がたえず苦しみ求めていたもの、すなわち人生の目的は、いま彼にとって存在しなかった。・・・
この目的がないということは、彼に完全な喜ばしい自由の意識を与えた。今の場合この意識は、彼の幸福をつくりなしているものであった。・・・
・絶対幸福の境地とは、「今を生きている幸福」「自由の幸福」です。