DW002 弁証法的発展

・この記事は、シリーズDW「『普遍の法則』と世界史の秘密」の記事です。

・今回は「普遍の法則」の一つである「弁証法的発展」のお話をします。
(この記事は、SEG191224「天才教育を考える④」を改訂したものです。)

 🙂 弁証法的発展について

・世の中のすべての永続的発展は、弁証法的に発展しています。
・そのことが理解できると、世の中がだいぶ見えてくるようになると思います。

弁証法的発展とは何か

・弁証法的発展は、宇宙の根本的な成り立ちであり運動法則です。

・具体的には、「三次元の現象界には必ず二つ以上の対立する存在と、それを統一する概念がある」という理論です。
・宇宙の次元構造も発展も、これにより成り立っています。
・具体例を下に示します。

① 「正」「反」「合」
・具体例としては、「男性と女性が結婚して、子供が生まれ育つ」という例があげられます。

② 循環による発展
・循環の具体例としては、春夏秋冬の四季があげられます。

・循環と縁起の理法が結びつくと「循環による発展」が起きます。
・具体例てとしては、「好不況サイクルによる経済発展」があげられます。

・四正道の循環による発展も、循環による発展です。

③ 一即多
・理念(一)と現実世界(多)の運動による発展が、宇宙の発展法則です。

弁証法的発展と真理

① 中道からの発展
・私の理解する範囲では、「弁証法的発展」と「中道からの発展」は同じものです。

② 理念と生々流転の法則
・『太陽の法』の第1章の中心論点の一つは、「理念と生々流転の法則」です。

・これは、弁証法的発展のもとなる考え方です。

③ 次元構造
・次元構造は、弁証法的発展ができるようにつくられています。
・三次元的な自我の心を統一するのが五次元の善です。
・現実と理想の矛盾を統一するのが、六次元の努力の心です。
・自他の個性を統一するのが、七次元の愛の心です。

弁証法的発展の具体例

① 自然の進化
・オスとメスが生殖をして子供ができることにより多様性が生じ、多様性のなかで自然淘汰が起きて進化する。

・自然の進化は春夏秋冬のサイクルの中で起きます。

② 人生修行
・人生修行は、「苦しみ」を糧として仏性を輝かす道です。

・「仏性=正」⇒「にせものの自分=反」⇒「光輝く自分=合」です。

・転生輪廻も弁証法的発展です。

③ マネジメント
・ドラッカーのマネジメントを一言で言えば、顧客のニーズに合わせて(愛・マーケティング)、反省と智慧の力で自分を変えていく(イノベーション)ことです。

④ 経済サイクル
・経済サイクルは、好不況のサイクルです。

⑤ 繁栄している国の政治
・繁栄している国では、保守と革新が絶妙なバランスをとっています。

⑥ 成功する革命
・たとえば、明治維新が成功したのは、他の革命で類を見ない*、王政復古と四民平等のサンドイッチ革命であったからです。
・東洋文明と西洋文明の弁証法的発展でもある。

*革命によらない弁証法的発展の国家建設の代表例としては古代ローマ帝国があげられる。
*ヘーゲルによれば、世界の歴史自体が弁証法的に発展している。

⑦ 世界の歴史
・世界の歴史は弁証法的に発展しています。

 🙂 弁証法的発展の一覧

・世の中のできごとを対立構造、循環による発展で考えると以下のようなものが考えられます。
(とりあえず思いついたものを100個書きます。)

真理・心の世界と弁証法

① 悟り
・真空妙有の世界
② 心の構造
・知性・理性と感性
・次元構造
・一念三千
③ 人生修行
・魂の兄弟
・カルマ
④ 四正道
・四正道の循環による発展
⑤ 時間と空間
・時間は円環
・愛は循環する
・微分と積分
⑥ 進歩と調和
・法とは進歩と調和の統合
⑦ 個人と全体
・個人の幸福の追求と全体の幸福の追求は矛盾する
⑧ この世とあの世
・真空妙有と同じ
⑨ 本質と現象
・真理は一つ、現象は多
(一即多)
⑩ 心の中の次元構造
・五次元は自他の自我のギャップ
・六次元は現実と理想のギャップ
・許す愛 17

経営の世界と弁証法

① 一般論
・攻めと守り

・営業、総務、商品開発
・進撃と撤退
② 人物
・本多と藤沢
・松下幸之助と中内功
・盛田昭夫と井深大
③ 戦略
・マネジメント ー マーケティングとイノベーション
・マーケティング - 高付加価値(ニッチ)戦略と安値(大衆)戦略
④ 投資
(経済の項参照)
⑤ アイデア・企画・商品
・拡散と絞り込み
・高付加価値と安売り 11

政治の世界と弁証法

① 全体主義と民主主義
・2020年の香港
・フランス革命
② 自由主義と社会主義
・冷戦
・55年体制
・大きな政府と小さな政府
② 保守と革新
・アメリカ(民主党と共和党)
・イギリス(労働党と保守党)
・貴族と平民(ヨーロッパの歴史) 8

経済の世界と弁証法

① 好況と不況
・長期サイクル、短期サイクル
② 投資
・順張りと逆張り
・投資と投機(ゼロサム)
・バフェットとソロス
③ 政策
・ケインズとハイエク
・計画経済と自由経済
・市場と国家 7

自然界と弁証法

① 物理量
・プラスとマイナス
・引力と斥力
・光の性質(波、粒子、点滅)
② 春夏秋冬のリズム
・蓄積と発展
・発展と衰退
③ 生物の構造
・動物と植物
・肉食動物と草食動物
・オス・メス・子
・筋肉系と内臓系
・自律神経系(交感神経系と副交感神経系)
・免疫系(リンパ球と好中球)
④ 病気
・交感神経亢進と副交感神経亢進
・交感神経減退と副交感神経減退 13

歴史と弁証法

① 事象
・『黄金の法』
・西洋と東洋
・貴族と平民
・帝政と共和制
・明治維新(サンドイッチ革命)
・明治維新(薩摩と長州)
・明治維新(東洋文明と西洋文明、和魂洋才)
・ローマ帝国(多様性の統合)
・中国(戦国時代、諸子百家)
・『太陽の法』第5章

② 人物
・項羽と劉邦
・カエサル・アウグストゥス・ティべリウス
・織田信長・豊臣秀吉・徳川家康
・劉備玄徳と曹操
・劉備玄徳・諸葛孔明・関羽・張飛

③ 戦争
・ローマ軍とハンニバル
・ナポレオンと連合軍
・ヒトラーと参謀本部 18

学問と弁証法

① 理科系と文科系
・演繹法と帰納法
・概念と現象
② 哲学、悟り、発展
・問答法
・反省から発展
・間違えの修正
③ 智慧の創造
・逆発想
・統合と分析
・本質論と具体論
④ 脳
・右脳と左脳 9

教育・宗教・思想と弁証法

① 教育
・自由と規律
・エリート教育と大衆教育
・私立と公立
② 宗教・思想
・悟りと救済
・自力と他力
・一神教と多神教
・カソリックとプロテスタント
・大乗と小乗
・儒教と道教
・上求菩提と下化衆生
・易経
・科学と宗教
③ 人物
・空海と最澄
・親鸞と日蓮
・孔子と老子
・朱子と王陽明
・ヘーゲルとマルクス 17

SES018 天才教育『黄金の法』講座 第3章⑥ 中国の思想と「一即多」の世界

🙂 『黄金の法』の第3章の要点

・この記事は、シリーズSES「天才教育『黄金の法』講座」の記事です。

・今回も引き続き第3章を学びます。
・第3章の中心テーマは以下の通りです。

① 空の思想と八正道
・空は大乗仏教の中心的な考え方です。
・空の境地に至るには八正道の実践が必要です。

② 縁起の理法
・空は霊的に理解するしかありませんが、この世的には、努力論、幸福論として縁起の理法の方が理解しやすい内容だと思います。

③ 菩薩への道としての六波羅蜜多
・救済する側の人間の修行方法のとして六波羅蜜多があります。

④ 儒教の思想
・主は、「孔子の儒教がなければ、中国の歴史の半分ぐらいはなくなる」と説かれています。
・中国の歴史は、世界仏国土建設に向けて大切な視点です。

⑤ 諸子百家の思想
・自由主義と多様性の統合が未来社会の一つのテーマです。
・中国の諸子百家の思想から学ぶべきところも多いと思います。

・今回は、4番目と5番目の中国の思想について考えます。

 🙂 中国の思想と「一即多」の世界

進歩と調和の世界

人間の幸福は進歩と調和から成り立っています。

・進歩は、多様性(「自由主義」)から生まれます。
・「自由」が行き過ぎると、悪が大きくなります。
(悪は自由と自由の相克で生まれます。)

・調和は、「一」なる方向性の秩序から生まれます。
・秩序を重視しすぎると、全体主義になります。

・自由と秩序のバランスを考えることが人間の幸福を考えるための大切な視点です。

人生修行における中国の意味

・中国は広い国です。
・人口の多い国です。
・多様性が生まれます。

・中国の多様性は、発展の切磋琢磨の土壌を生みます。
(多くの人々は、戦国時代や三国志の時代に中国に生まれ魂修行をしていると思います。)

儒教の教えの弁証法的発展

中国の代表的な思想は儒教です。

・儒教は、九次元の世界から降ろされている普遍性の高い教えの一つです。
(ただし、後で示すように「老荘思想」という対立の思想がありますので、完全な普遍の教えではありません。)

・儒教の教えの流れを引いたのが朱子です。
・「理一分殊」という「一」と「多」の世界をあらわす思想を説きました。

・朱子学と対立したのがしたのが、陸象山で「心即理」という「一即多」の思想を説きました。
(ここで弁証法的な発展が起きています。)

・陸象山の思想は、王陽明に「陽明学」として引き継がれ、実践的な学問になりました。

・陽明学は、日本に引き継がれ明治維新の力になりました。

発展を生む諸子百家の思想

・『黄金の法』で儒教とともに説かれているのが、諸子百家の思想です。

・諸子百家の思想は、多様性を生み発展の本になっています。

・諸子百家の思想のなかでも重要だと思われるのが、老荘思想です。
・老荘思想は、儒教に対立する思想で、中国の発展のもととなっています。

幸福の科学でも、大川隆法総裁先生の長男として荘子様の魂の兄弟が生まれられています。
(レプタリアンとともに、過去世に普遍的な教えを学んできたお坊さん系との対立を生む要素としての使命があるような気がします。)

 

SIS404 『太陽の法』と今の経済PartⅣ④ 世界経済の現状

🙂 SEG投資法と世界経済

・2019年7月より「会員ページ」では、毎週土曜日に、シリーズSIS「『太陽の法』と経済」を公開しています。
・シリーズSISでは、SEG投資法の投資実績とともに、『太陽の法』の各章に関連する経済的知識を紹介しています。

・今は、PartⅢに入っています。

・今回のテーマは、「世界経済の現状」です。

【保存版】 新文明建設に向けての、世界経済の問題点を紹介します。

【短期版】 米中貿易戦争を中心とした世界経済の情報を紹介します。 

 🙂 世界経済の問題点

・主は、『資本主義の未来』で、「資本主義が死んだ」と説かれています。
・超長期的な経済の状況を一言で表現すると、「エゴイスティックなものは潰れていく」と言えると思います。

・その代表例は、次の三点です。

① 全体主義の中国
・中国の経済はウソのかたまりで、大きな付加価値は生み出せていません。

② 投機マネーによるバブル
・私の理解では、バブルには二種類のバブルがあります。
・投資マネーの拡大によるバブルと、投機マネーの拡大によるバブルです。

・投資マネーのバブルの場合は、やがて実体経済が追い付いてくる可能性がありますが、投機マネーのバブルには、経済成長の可能性がありません。

③ 国内産業の空洞化をもたらした企業
・ロボット化や海外流出で、中国に利益をもたらした企業は潰れていくことになると思います。
(間違った情報をたれながしているマスコミや出版業界も同罪です。)

なぜ、潰れるか

・「なぜ、潰れるか」という理由は単純です。
縁起の理法は正確に働きます。
・付加価値を生まない経済活動はどこかで潰れることになっています。

いつ、潰れるか

・主は、2017年に「(主のお言葉が現実になるのに)早くとも2~3年、場合によっては10年以上かかる」と説かれています。
・主が、「資本主義の終焉する」と説かれたのは、2014年です。
・金融経済の危機を説かれたのは2017年です。
・したがって、2019年~2024年ぐらいが予言の真ん中です。

・トランプ大統領の任期と、中国の金融危機の予測とからめると2020年末から2021年がもっとも危ないと考えられます。

 🙂 現在の状況と2020年の経済予想

現状

11月まで高値圏

・現在は「市場はバブルだが、景気は悪い」というすごい不思議な状態にあります。
(中央銀行の金融緩和のせいです。)

・2019年の11月末にNYの株価が史上最高値を更新している理由は、「金融緩和と半導体などの先行業種で景気の底入れの兆しが見られた」ということになっています。

12月に入って下落の兆候

・12月3日にトランプ大統領が、「中国との貿易交渉の合意は、場合によっては、大統領選の後でも構わない」という発言をしました。
・米中貿易交渉の合意がなければ、株価は下がります。
・延期なら、需給で動くようになると思います。
(延期の可能性が一番高いような気がします。)
(需給関係については、下に書きます。)

2020年

・第一の焦点は、米の中国への関税です。

トランプ大統領は、大統領選までは、景気後退入りを避けたいと思っていると思います。(「第4弾の関税はかけたくない」と思っています。)
・ただし、中国問題で妥協もしたくないはずです。(「関税をかける」ということになります。)
(どちらかわからず、関税発動があるかどうかは五分五分です。)

チャイナマネーが経済を活性化させる力はほとんどありません。
・2020年の中国経済はさらに悪化すると思います。
・というゆうことは、世界経済も上向く可能性はないと思います。

日本経済「オリンピック後は危機を迎える」という予想が、かなり前からありました。
(日銀に金融緩和の余地はほとんどありません。)

EUも、多少は財政出動の余地はあるのでしょうが、金融リスクや政治不安の方が大きいと思います。

・ということで、常識的には、株価は、前半は、下落傾向含みの乱高下、2020年末から2021年にかけて大暴落がメインシナリオです。

🙂 現在の投資実績

・ここまでの、今年の投資実績は以下のとおりです。
(個人情報ですので、実際の数字ではなく、100万円投資をしたときの割合で示しています。)

持ち株数     株価  持ち株数 残高    総計
はじめ(2018年)  1183円  822株  27,524円    1,000,000円
2019年はじめ    1398円  244株  882,080円  1,222,843円
新モデル開始時(8月9日) 1210円  240株  924,871円  1,215,271円
12月5日      910円  975株  69,651円   956,901円

現在の状況

チャート

・先週お話をした「RSIの逆行現象」が続いていますので、株価は今天井圏にあり、どこかで暴落すると思います。

需給

・12月13日が三か月に一度のメジャーSQ日です。
・SQ日の前は、ヘッジファンドが買いか売りのどちらかでも受けようとして、株価は大きく動きます。
(この週を境に株価のトレンドが変わります。)
・現在、高値ですので、常識的には、今回は下落です。

 

GE003 「天才君」(基礎編)③(正語)

 🙂 失敗をしたときに・パート2

・前回は、「天才君」は、「失敗を糧にする」という話をしました。

・失敗した時に、もう一つした方がよいことがあります。

「凡人君」「失敗する秀才君」「成功する天才君」

・テストで悪い点をとったときの「凡人君」「失敗する秀才君」「成功する天才君」の違いは何でしょうか。

・「凡人君」「失敗する秀才君」「成功する天才君」は、それぞれ次のような行動をします。

凡人君 ⇒ 悪い点をとったことを忘れる。
失敗する秀才君 ⇒ 悪い点をとったことを隠す。
成功する天才君 ⇒ 悪い点をとったことを正直に人に話す。

・悪い点をとったことは、だれでも隠したくなるものですし、親に言っても悲しませたり、怒られたりするだけでよいことはないような気がします。

・しかし、そんなことはありません。

・世の中は、お互いに助け合うことによってできているのです。
・困った人がいれば、必ず助けてくれる人が出てくるのです。
・自分の失敗はできるだけ、正直に話せるようになることが成功の秘訣です。

ごまかす人間は成長しない

・前回、「『天才君』になるには、復習(反省)をしないといけない」という話をしました。

「凡人君」は、(失敗をすると)反省をしないで、ウソをついたりごまかそうとします。
・これが、成長できない理由です。

・渡部昇一さんが、「将棋で、強くなる子は『まった』をしない」という話をしていました。
・多くの人は、試験や仕事で失敗をすれば、「もとに戻ってやり直したい」と考えると思います。

・しかし、「元に戻ってやりなおすより」その失敗を認めた方が成長できるのです。

知的正直

・頭がよくなるための大切なポイントは、「知的正直」ということです。
・わからないことを隠すよりは、正直にうちあける人の方が頭がよくなるのです。

・人間とは、愚かな生き物です。
・知らないことが悪いのではなく、「知らないことを知ること(無知の知)」が天才君への道です。

 

DW001 宇宙を貫く三つの普遍の法測

・この記事は、シリーズDW「『普遍の法則』と世界史の秘密」の記事です。

・世界史の根底は、三つの宇宙を貫く三つの普遍の法則が流れています。
・今回は、それを紹介します。

 🙂 一即多

・第一の法則は「一即多」ということです。

・世の中(宇宙)のことは、すべて「一即多」で説明できます。

① 人生
・人生で言えば、「一」は「ほんとうの自分」です。
・「多」を「一」にする方法が「八正道」です。

② 組織
・組織で言えば、「一」は「理念」です。
・「多」を「一」にする方法が、「マネジメント」です。

③ 地球
・地球全体で言えば、「一」は「エル・カンターレ」です。
・「多」を「一」にする方法が「四正道」です。

「真理の言葉・正心法語」

・「真理の言葉・正心法語」には「一即多」の宇宙が説かれています。
・「一」は光です。
・「多」を「一」にする方法が「正心法語」に説かれています。

 🙂 弁証法的発展

・「一即多」という言葉は「弁証法的発展」という言葉でも表現できます。
・これが二番目の法則です。

① 宇宙
・宇宙は、弁証法的に発展しています。

・それを説いたのが、ヘーゲルの「精神現象学」です。
『太陽の法』は、「宇宙の弁証法的発展」の姿をがわかりやすく説いた経典という読み方もできると思います。
『永遠の法』で説かれている「宇宙の次元構造」は、弁証法的発展のための構造です。
(悟りの階梯を昇っていくことが弁証法的発展です。)

② 歴史
・地球の歴史は、弁証法的に発展しています。

・それを説いたのがヘーゲルの「歴史哲学」です。
『黄金の法』は、「地球の歴史の弁証法的」の姿をわかりやすく説いた経典という読み方もできると思います。

③ 経営・人生
・経営も人生も、弁証法的に発展させることができます。

・それが説かれているのが「ドラッカーの経営公案」(非売品)の最終節の公案の意味です。
『太陽の法』第6章「エル・カンターレへの道」には、そのことが説かれていると考えられます。

・宇宙のものは、すべて弁証法的に発展しています。

・これについては、次回にお話をします。

 🙂 縁起の理法

・「縁起の理法」には次の二つの面があります。

① 時間論
・「努力すれば努力をしただけ幸福になれる」という「原因結果の法則」です。

② 空間論
・世の中のものは互いにすべて関係をしています。
・仏教では、これを「重々無尽」という言葉で表します。

・縁起の理法には奥深い部分があります。
・魔法や魔術も、実際は、「縁起の理法」に基づいて起きています。

・縁起の理法を見抜くことがほんとうの智慧です。

SES017 天才教育『黄金の法』講座 第3章⑤ 六波羅蜜多の実践

 🙂 『黄金の法』の第3章の要点

・この記事は、シリーズSES「天才教育『黄金の法』講座」の記事です。

・今回も引き続き第3章を学びます。
・第3章の中心テーマは以下の通りです。

① 空の思想と八正道
・空は大乗仏教の中心的な考え方です。
・空の境地に至るには八正道の実践が必要です。

② 縁起の理法
・空は霊的に理解するしかありませんが、この世的には、努力論、幸福論として縁起の理法の方が理解しやすい内容だと思います。

③ 菩薩への道としての六波羅蜜多
・救済する側の人間の修行方法のとして六波羅蜜多があります。

④ 儒教の思想
・主は、「孔子の儒教がなければ、中国の歴史の半分ぐらいはなくなる」と説かれています。
・中国の歴史は、世界仏国土建設に向けて大切な視点です。

⑤ 諸子百家の思想
・自由主義と多様性の統合が未来社会の一つのテーマです。
・中国の諸子百家の思想から学ぶべきところも多いと思います。

・今回は、3番目の「六波羅蜜多」について考えます。

 🙂 「六波羅蜜多」の実践

・私が考える「六波羅蜜多」の実践は以下の通りです。

布施波羅蜜多

・布施波羅蜜多に関しては、仏教より、幸福の科学の「与える愛の教え」の方が深い感じがします。

・「与える愛」の最大の要諦は、「神の愛を感じること」です。

・人間は、愛を欲しがる生き物です。
・神の愛を感じないと、どうしても「奪う愛」になります。

・布施波羅蜜多は、「仏の愛を感じる」ために、布施の修行を勧めている教えです。
(「愛がこんこんと湧き出てくる感じ」と、「神の愛を感じる」ことは、同じようなことです。)

持戒波羅蜜多

・天上界からインスピレーションをもらうには、この世的な波動から離れる必要があります。

・そのためには、欲を慎むことが必要です。

・幸福の科学においては、「信仰生活」「四正道の実践」が最大の戒になると思います。

せん提波羅蜜多

・これは菩薩の境地そのもののような気がします。

・凡人、特に現代人は、結果主義になって、理由もなく焦っているような気がします。

・「ほんとうの幸福とは何か」ということがわかれば、忍辱の心は出てくると思います。

精進波羅蜜多

・実践論としては、やはり、これがメインにくるような気がします。
・前回お話をした「努力論」のところです。

禅定波羅蜜多

・これは、まだよくわかりません。
・個人的には、インスピレーションのもらい方がありますが、それが、どの程度のレベルなのかはよくわかりません。

般若波羅蜜多

・天才教育の目指すところです。

 

SIS403 『太陽の法』と今の経済PartⅣ③ 優良企業の発見と支援

🙂 SEG投資法の実際

・2019年7月より「会員ページ」では、毎週土曜日に、シリーズSIS「『太陽の法』と経済」を公開しています。
・シリーズSISでは、SEG投資法の投資実績とともに、『太陽の法』の各章に関連する経済的知識を紹介しています。

・今は、PartⅢに入っています。

・今回のテーマは、「優良企業の発見と支援」です。

【保存版】 優良企業の発見の仕方と候補を紹介します。
(SIS203の改訂版です。)

【短期版】 優良企業候補の現状を紹介します。 

 🙂 優良企業の発見(保存版)

優良企業の条件

・SEG投資法の考える、優良企業の条件は以下の通りです。

① 信頼がおける経営者(経営陣)
・一番は、人です。
・信頼のおける経営者がいることが投資の最低条件です。

② 高付加価値商品をつくり出す力
・二番目は、製品をつくり出す力です。
・一般的には高付加価値商品をつくり出す技術力とマーケティングの力です。

③ 理念が社員に浸透をしている
・三番目に、理念です。
・言葉だけの理念だけでなく、実践的に社員がその理念に基づいて仕事をしていることが重要です。

・その他、現在では、中国との関連が薄いことなどが条件になります。

投資先の候補

・現在、SEG投資法では、いくつかの企業を投資先としてウォッチングしています。
・三つの企業を紹介します。
(情報先との関連で、公開しづらい企業もあるので、問題のない企業だけにします。)

【ユーグレナ】
・ミドリムシを材料にした機能性食品やバイオ燃料の企業です。
・経営者が、東大の農学部出で、私の後輩ともいえる人間です。
・私には、その理念や、やっていることが非常によくわかります。
(誠実さが伝わってくる企業です。)
・バイオ燃料の開発は、成功すれば、未来への創造に大きく貢献します。
・その意味でも、応援したい企業です。

【未来産業】
・ホワイト企業で有名な企業です。
・技術力もしっかりとしている印象を受けているので、投資先の候補です。

【新報国製鉄】
・「国の発展のため」という企業理念がしっかりしている企業です。
・技術力もあると思われますが、現在、新幹線の車体の亀裂問題でJRに提訴されています。

【萩原工業】
・技術力がある化学繊維メーカーです。
・ブルーシートが主力製品で、災害が多発する現代においては、有力企業のような気がします。
(幸福実現党が政権に入る前の投資候補になります。)
・中国拠点が不安材料の一つですが、最近は、中国からの東南アジアへのシフトもている進められているようなので候補に加えました。
(インドネシア拠点で現地化に成功していると言われています。)

 

 🙂 優良企業候補の現状(短期版)

大黒天物産

・大黒天物産を投資先の候補として追加します。

・幸福の科学の大黒天が経営する文字通りの真理企業です。
・今まで、投資候補に入れていなかったのは、米中貿易戦争の影響や人手不足で現在の経営環境が悪いと判断したからです。

・しかし、長期的には、売上高はここ10年右肩上がりで上昇していますし、短期的にも、2018年の豪雨災害の悪影響を乗り越えて営業益も反発を始めているので、一段と筋肉質の企業になったのではないかと期待して投資候補先に加えることにしました。

新報国製鉄

・米中貿易摩擦の影響が少ない企業ではないかと期待をしていたのですが、かなり影響を受けているようです。
・理念は立派で、技術力もあると思うのですが、不景気の波には飲み込まれそうです。
・バブルが崩壊して、株価がすごく下がった時に、会社の経営状況を見てみたいと思います。

現在の考え方

・現在、経済情勢は「10年間苦しみの時代に入る」と説かれています。
・「苦しみの時代は最大の投資チャンスではありますが、いつ投資を開始するかは全く不透明な状態です。

🙂 現在の投資実績

・ここまでの、今年の投資実績は以下のとおりです。
(個人情報ですので、実際の数字ではなく、100万円投資をしたときの割合で示しています。)

持ち株数     株価  持ち株数 残高    総計
はじめ(2018年)  1183円  822株  27,524円    1,000,000円
1月17日      849円  1,027株  68,666円    940,737円

 

GE002 「天才君」②(正見)

🙂 失敗した時にどうするか

・第2回のチェックは、「失敗した時にどうするか」です。

・人生で大切なのは「失敗しないこと」ではなく、「失敗した後にどうするか」なのです。

・世の中の人は、「『成功する天才君』は試験でよい点をとり、『凡人君』は悪い点をとり、『失敗する秀才君』の成績はその中間ぐらい」だと思っていると思います。

・しかし、だれでも、良い成績をとる時もあれば悪い成績をとることもあります。
(成功する時もあれば、失敗するときもあります。)

・実は、「成功する天才君」とその他の人たちの違いは、「テストで悪い点を取ったときにどうするか」ということにあります。

「凡人君」「失敗する秀才君」「成功する天才君」

・テストで悪い点をとったときの「凡人君」「失敗する秀才君」「成功する天才君」の違いは何でしょうか。

・「凡人君」「失敗する秀才君」「成功する天才君」は、それぞれ次のように考えます。

凡人君 ⇒ 答案用紙を捨てて考えないようにする。
失敗する秀才君 ⇒ 悪い点をとったことを気にする。
成功する天才君 ⇒ 間違ったところを見直す。

・上の話を聞いて「なーんだ、当たり前だ」と思うと、凡人君コースまっしぐらです。
・「分かるけど、それだけか」と思ったら、秀才君コースです。
「そうか」と思った人は、天才君コースに入っている人です。

 🙂 天才のものの見方

・天才とは(逆説的ですが)、自分のできが悪いことを知っている人なのです。

① ソクラテス
・ソクラテスは、「無知の知」を説きました。
・「自分が知らないこと」を知っていたのです。

② シーザー
・シーザーは、「見たくない現実を見る」人でした。
・凡人は、「自分のみたいものしか見ません。
(要するに反省ができません。)

③ 経営の神様
・経営の神様たちは、「クレームは宝だ」と言います。
・凡人経営者は、クレームをいやがります。

反省ということ

仏教の教えの中心に反省があります。

・人間とは誤りをおかす生き物です。
・間違えを起こすのが悪いのではなく、間違えを修正するのが天才君への道です。

 

DW000 「普遍の法則」と世界史の秘密

・本年より、新シリーズDW「『普遍の法則』と世界史の秘密」を公開します。

・今回は、目次を紹介します。

Ⅰ 宇宙を貫く三つの普遍の法則

① 「一即多」の世界
② 弁証法的発展
③ 縁起の理法

Ⅱ 基本三書と「一即多」「弁証法的発展」「フリーメーソンの秘密」

① 基本三書と「普遍の法則」の関係
② 「普遍の法則」と「人類の歴史」「宇宙の次元構造」の関係の具体例
③ 『戦争と平和』が聖書であることの検証

Ⅲ 「一即多」の五つのモデル(文明実験)

① 古代ローマ帝国 - 世界統一のモデル
② 漢の劉邦軍 - 天下をとれた秘密
③ 明治維新 - 革命のモデル
・サンドイッチ革命
・東洋文明と西洋文明の統合
・知性と行動力を愛で統合する
④ 現代アメリカの繁栄の秘密 - トランプ政権の強みと問題点
⑤ エル・カンターレ信仰と世界の情勢

Ⅳ 世界の歴史の弁証法的発展

① 神の世界計画の中心にあるもの
② 私たちがエル・カンターレ信仰からずれる理由
③ 神のマネジメントを考える


 

SES016 天才教育『黄金の法』講座 第3章④ 悟りを得る

 🙂 『黄金の法』の第3章の要点

・この記事は、シリーズSES「天才教育『黄金の法』講座」の記事です。

・前回から、第3章を学んでいます。
・第3章の中心テーマは以下の通りです。

① 空の思想と八正道
・空は大乗仏教の中心的な考え方です。
・空の境地に至るには八正道の実践が必要です。

② 縁起の理法
・空は霊的に理解するしかありませんが、この世的には、努力論、幸福論として縁起の理法の方が理解しやすい内容だと思います。

③ 菩薩への道としての六波羅蜜多
・救済する側の人間の修行方法のとして六波羅蜜多があります。

④ 儒教の思想
・主は、「孔子の儒教がなければ、中国の歴史の半分ぐらいはなくなる」と説かれています。
・中国の歴史は、世界仏国土建設に向けて大切な視点です。

⑤ 老荘思想
・宏洋さんの件があって、荘子の思想をどのように考えるかは、ユートピア建設にとっても大きな問題だと思います。

⑥ 諸子百家の思想
・自由主義と多様性の統合が未来社会の一つのテーマです。
・中国の諸子百家の思想から学ぶべきところも多いと思います。

・今回は、2番目の「縁起の理法」について考えます。

 🙂 努力論としての「縁起の理法」

縁起の理法の三つの観点

・「縁起の理法」は、次の三つの観点から考えることができます。

① 努力論、幸福論
・「努力をすれば幸福になる」という人間から見た観点です。

② 空間論
・重々無尽の空間論から見た「縁起の理法」です。

③ 宇宙を貫く理法
・①の時間論、②の空間論をあわせた、「宇宙を貫く理法」としての縁起の理法です。

・今回は、3番目の「宇宙を貫く理法」としての「縁起の理法」を考えます。

宇宙を貫く理法としての縁起の理法

・「宇宙を貫く理法」としての「縁起の理法」を見抜くことがでれば、神様の世界に入ることができます。
・その理由は三つあります。

① 神様の創られた世界の秘密を知る
「信仰を深めるために」では、次のように説かれています。

「宇宙のなかに、魂の親からの系統樹があって、エネルギーが、いろいろとつながっているのだ。網の目のようにできているのだ。『インドラの網』というか、宝の網の目のように、いろいろな魂が全宇宙でつながっているのだ」というところまで分かったら、要するに、神様の仲間入りなのです。

(宇宙の次元構造を、生きた次元構造として理解できれば神様の仲間入りです。そのポイントは、生命の大樹の理解と弁証法的発展の理解だと思います。)

② 智慧を得る
『心の挑戦』では、次のように説かれています。

もともと魂のなかには、神的なものがあるけれども、宇宙の理法を見抜いて、その理法に沿って最高の生き方をしたならば、最高の霊格を持った存在となることができるーこれが仏教の思想なのです。(p42)

・「智慧を得る」とは「縁起の理法」を見抜くということです。

③ 悟り
『悟りの挑戦下』では、次のように説かれています。

前章の「無我とは何か」、「空と縁起」は、それぞれ難しい内容を含んでいると思いますが、一回読んでスパッとわかるなら、それはもう悟りを開いたということであって、わからないからこそ勉強と精進が必要になるのです。(p174)

・「縁起の理法」は、単なる努力論ではなく、禅定によって得られる智慧(=修慧)でもあると思います。
・修慧に関しては、『沈黙の仏陀』で、次のように説かれています。

その日学習したこと、説法で聞いたこと、あるいは真理の書籍で読んだことについて、繰り返し繰り返し、いつも学びを深め、それについて深く考えていきます。その深く考える習慣を、禅定の状態、あるいはリラックスした瞑想状態でずっと続けていき、そうした習慣を築いていくと、その実践のなかに智慧が習慣性までに高められてくるのです。-これを修慧というのです。(p169)