・この記事は、「一般ページ」と「会員ページ」で、共通の記事です。
🙂 台風19号の被害にあって
・台風19号が、東日本に大災害をもたらしました。
・仏弟子としては、「天変地異を自分の問題として受け止めなければいけない」と思いますので、今回は、そのお話をします。
自己責任の考え方
・私たちにとって、難しいのは、「天変地異のときに、自己責任の問題をどう考えるか」ということです。
・自己責任の問題は、自分の問題と、被災者の問題の二つに分けて考えられます。
① 自分の自己責任
・まず、「自分の自己責任の問題」を考えます。
・自分の能力を考えれば、自分が天変地異の責任を負うほど力がないのは明らかです。
・そうかといって、仏弟子として、「天変地異は自分には関係ない」と言ってすまされる問題ではないのも確かです。
(この記事を書く前に、私は、「会員ページ」で公開している「『永遠の仏陀』講座」の記事を書いていました。そこで、紹介したのは、第5章の「滅亡するか否かはおまえたちの選択にかかっている」という仏の言葉でした。)
・私たちは、天変地異(天の警告)に対して、なすべきことを見つける努力をしなければいけないと思います。
② 被災者の自己責任
・次に、被災者の自己責任です。
・被災された方に対して、「自己責任です」言って突き放すのは、宗教者の姿勢として明らかにおかしいと思います。
・しかし、縁起の理法は正確に働いています。
・被災された方が、単なる不運ではなくて、縁起の理法のもとに被災されたのも真実です。
・「ただ、やみくもに、目に見える形の救済をすればよい」というわけでもないと思います。
(実際に、目に見える形の救済には限度があります。)
・私たちには、被災者に対してどのように向き合えばよいのでしょうか。
🙂 私たちは何をすべきか
神様中心の考え方
・何事が起きても、私たちが考えるべきことは、神様の御心です。
・今回の場合は、「神様は、天変地異をどう考えているか」ということです。
・そうすると、はっきりしていることがいくつか出てきます。
① 今、起きていることは幸福の源
・手っ取り早い話は、聖書のヨブの話を思い出せばよいと思います。
・「神様は、私たちの幸福のためにこの宇宙を創られ、神様の創られた法のもとに、天変地異が起きている」ということです。
② 人生の目的は魂修行である
・そして、私たちの幸福とは、悟りであり、ユートピア建設です。
・つまり、天変地異は、「悟りとユートピア実現の材料である」ということです。
具体的にどう考えるか
・上の考え方は、頭では理解できたとしても、実践には結びつかないことが多いと思います。
・実際に、被害に会えば「苦しいものは苦しい」でしょうし、被害にあっていなければ、他人事で過ぎ去ってしまうことが多いと思います。
・そこで、どのように真理を実践するかを考えてみます。
・これも、仏弟子としての立場と、被災者に対しての立場と二つに分けて考えたいと思います。
① 仏弟子として
・上に書いた通り、仏弟子には、天変地異の責任があります。
(主は「わが町100人の信者をつくれば、天変地異は止めて見せる」と説かれました。)
・したがって、天変地異が起きた以上、修行が不十分であり、伝道ができなかった自分の反省は必要です。
・ただし、今、必要なのは、「過去に伝道できなかった」という反省や、「未来への伝道への決意」ではなく、「現在の自分の心境と行動に対する反省」だと思います。
(過去の反省は、自分の弱さを責めることが多くなります。未来への決意は、自分の弱さを無視することが多くなります。)
・言葉を変えれば、「心弱き自分を責めても」、「心弱き自分を無視しても」いけないということです。
・私たちは、修行が不十分なのです。
・私自身を振り返っても、現在ただいまを見れば、何もしていない愛のない怠惰な自分がいます。
・みなさまのなかには、愛の気持ちはあっても、何をしてよいかわからない智慧のない自分を発見される方もいるかもしれません。
(実際は、智慧がないのではなく、必死に考えてないことが多いと思います。)
(あるいは、「祈りの力を信じていない」ということかもしれません。)
・その現実を受け入れて、強くなるために歩み始めるしかないと考えています。
② 被災者に対して
・被災者に対しては、どのような態度で臨めばよいのでしょうか。
・私たちが心弱き人間であるならば、真理を知らない人々が心弱き存在であるのは当然のことです。
・しかし、一人ひとりの心のなかには、無限の可能性があります。
・「神様は、その人が背負えない問題は与えない」と言われています。
・だれでも、立ち直ることは絶対にできます。
・神様は、人類が立ち上がるのをジッと見守っておられます。
(内容は深く理解できていませんが、今月の月刊誌の「心の指針」や、映画には人類復活の主の御心が込められているのだと思います。)
(残念ながら、「危機を避けることはできなかった」というのが、私たちの実力です。)
ブレイブブロッサムの快挙
・台風19号が日本に甚大な被害をもたらしているなかで、ラグビーのワールドカップは行われ、「日本代表であるブレイブブロッサムが、スコットランドに勝ってベスト8入りをする」という快挙をなしとげました。
・これは、偶然ではないと思います。
・ブレイブブロッサムの奇跡は、「努力の力と自分を信じる力があれば、不可能が可能になる」ことを私たちに教えてくれました。
今回の結論
・私たちは、「一人ひとりの人が力強く立ち直れることを信じて、自分の立場でできることを考え、実践していくべき」だと思います。
(逆に言えば、できることは、一人ひとりによって、支部によっても違ってくると思います。)
(しかし、確かに言えることは、自分たちで考えないといけないと思います。)
・いつもお話をしていることを繰り返します。
・神の御心は、私たちが「真理を実現すること」ではなく、「真理を実践しようとすること」にあります。
(「真理の実現」ではなく「真理の探究」です。)