🙂 投資と弁証法
・『黄金の法』の第5章の重要論点として、「弁証法的に発展する世界の歴史」について紹介をしました。
・弁証法的運動は、宇宙の運動法則であり、市場も弁証法的運動をしています。
・当シリーズのこれまでの記事でも「循環する発展」「エル・カンターレ文明の創造」というテーマで、市場と弁証法的運動の関係を紹介してきました。
・今回は、私が実践しているSEG投資法と弁証法的運動の関係を紹介します。
順張りと逆張り
・前の記事でも紹介をしていますが、投資法には、「順張り」と「逆張り」の二つの方法があります。
・「順張り」とは、株価が上昇しているときに、株を買う方法です。
(つまり、高くなり始めてから買う方法です。)
・「逆張り」は、株価が下落しているときに、株を買う方法です。
(つまり、安いときに買う方法です。)
・しろうと感覚では、「安いときに買って、高いときに売ればもうかる」と考えますので、しろうとは逆張りが好きです。
・プロは、株価のトレンドにのってもうけようとしますので、「順張り」をするのが普通です。
(つまり、プロはトレンドを予想して買うのです。)
SEG投資法
・SEG投資法は、「順張り」と「逆張り」を弁証法的に統合した方法です。
・結論だけ言うと、長期トレンドを予想して、暴落時から上がり始めたときに買い(順張り的発想です)、中期的には高くなったら売り、下落したら買う(逆張り的発想です)という方法です。
・非常に合理的に見えると思いますが、大きな難点があります。
・それは、株価の大暴落は必ず起きるのですが、いつ起きるかわかりません。
・それも、十年に一度くらいのサイクルです。
・つまり、一番初めの買いチャンスが10年に一度くらいしかやってこないことになります。
リスクヘッジ用の株でのモデルづくり
・最近では、2008年のリーマンショックの時に株価の大暴落が起きました。
・もう10年以上たっているので、いつ大暴落が起きてもおかしくありません。
・経済のデータからは、金融危機が起きてもおかしくない状態なので、そろそろ起きると思います。
(中国が借金隠しをしているのですが、その利子が返せなくなるのが2021年という話があります。)
・当然、あと1,2年待つという方法もあります。
・しかし、漫然と待っているのも時間の無駄なので、SEG投資法では、暴落が起きるまで、「資金をためながらモデルをつくる」という発想で、リスクヘッジ用の株を運用しています。
(リスクヘッジ用の株とは、通常の株価が暴落しているときに上昇する株です。)
・リスクヘッジ用の株の買い時は、当然バブルの時です。
(株価が暴落する前は株価はバブルです。)
・現状の株価は、経済指標に対してはバブルです。
(ただし、バブルの間に景気が回復する可能性はゼロではありません。)
現状と予想
・現在の市場がどうなっているのかを解説しておきます。
・通常は、金融緩和により
① 金融相場が起き、
景気が上昇すると
② 業績相場が起き、
そこで中央銀行がインフレ(バブル)を恐れ、金融引き締めを行い、
③ 景気が悪化する
というサイクルをとります。
・ところが、今回は、(日、中、欧では、)「金融緩和を行っている間に景気が悪化する」という①⇒③の異常なサイクルになっています。
・つまり、異例の長期金融緩和になっています。
・アメリカは、一旦金融引き締めを行っているので、金融緩和の余地があります。
(それでも、私の常識では、景気後退です。)
・日・中・欧は、これ以上の金融緩和をしても効果が期待できないので、景気は悪化していくと考えられます。
・株価暴落の時期としては、今年の5月、秋、来年のはじめくらいの三通りが考えられます。
(この記事を書いたのは、4月のはじめです。連休明けに、アメリカが対中貿易の関税を25%にあげました。おそらく、下落トレンド入りです。)
🙂 現在の投資実績
仕切り直し
・ここまでの、今年の投資実績は以下のとおりです。
(個人情報ですので、実際の数字ではなく、100万円投資をしたときの割合で示しています。)
持ち株数 株価 持ち株数 残高 総計
はじめ(2018年) 1183円 822株 27,524円 1,000,000円
株価最低値(9月 ) 995円 851株 53,473円 900,467円
2019年はじめ 1398円 244株 882,080円 1,222,843円
5月9日 1160円 843株 157,958円 1,136,708円
・2019年の4月までは、想定外の落ち込みでした。
・米中貿易戦争が継続していることがあきらかになったきて、年初に描いていたストーリにもどりつつあります。
・仕切り直しです。戦術を一部変更して臨みます。