② トルストイは『フリーメーソンの秘密』を知っていた
・プロローグでお話をしておきたいことの二つ目は、「トルストイは『フリーメーソンの秘密』を知っていた」ということです。
・トルストイを絶対幸福への境地に導いたのは、フリーメ―ソンに伝わる秘法であると考えられます。
・「フリーメ―ソンがどのような存在か」についてはいくつかの話があります。
・一つ目は、愛の団体、慈善団体という話です。
・二つ目は、世界を動かす秘密結社という話です。
・三つ目が、「人類創造以来の秘法を伝える秘密結社であり、秘法を知るには儀式を通過しないといけない」という話です。
・「戦争と平和」では、こうしたフリーメ―ソンの三つの面が描かれています。
・そして、トルストイの分身と思われる主人公のピエールはフリーメーソンに出会い、神を信じるようになり、神の教えであるフリーメーソンの秘密のほんとうの意味を知ります。
(詳しいことは本文中で紹介をします。)
・「戦争と平和」では、ピエールが「フリーメ―ソンの秘法」が説かれていると思われる原本を手にする様子も描かれています。
・したがって、トルストイ自身が「フリーメ―ソンの秘法」を手にしていた可能性は高いと思われます。
・また、トルストイは「戦争と平和」の解説で次のように言っています。
「私の希望するところはほかでもない。わたしの表現しようと思いながら、細説することを不都合と感じたような点に、読者が注意を向けるということである。」
・この言葉は、トルストイが「フリーメーソンの秘法」に関わる「神の言葉」を伝えようとしていた」と考えるとしっくりきます。