【神を認識する力】
・前回は、ピエールの悟りの体験を紹介しました。
・今回は、その意味していることを考えます。
・まず、第一に言えることは「神はこころのなかにいる」ということです。
・これは文字通り「戦争と平和」に描かれています。
・二番目に、「神が与えてくれる幸福は『心の自由』の幸福である」ということです。
・私たちは幸福を外面的なものに求めがちですが、「ほんとうの幸福は心の自由にある」ということです。
(これが、トルストイが「戦争と平和」で二番目に言いたかったことだと思います。)(したがって、世の中に出回っている「戦争と平和」の書評とか、映画は完全に的外れだと考えられます。)
(一番言いたかったことは神の御心です。)
・三番目に、「『心の自由』を手に入れるためには、環境の不自由という経験が必要だ」ということではないかと思います。
・長くなるといけないので、ポイントだけ言っておきますと、この思想は仏教の中心思想である四諦八正道の思想と同じです。
(要するに、「『苦』を経験して解脱(=自由)を得る」という思想です。)
・四番目に、「宇宙の建設者>カタラーエフの悟った神>フリーメ―ソンの認める神」ということです。
・つまり、神様というのは一人ひとりの認識力(=信仰心)によって違って見えるということです。
・当たり前のようでもありますが、「神様がいるのにもかかわらず世の中が苦しみでみちている理由」をよく説明していると思います。