・この記事は、シリーズMS「奇跡物語」の記事です。
【フリーメーソンの三つの目的】
・バズジェーエフと出会った後にピエールはドイツの神秘思想家トマス・ケンビスの本を耽読したました。
・その様子は次のように描かれています。
この書物を読みながらも、ピエールはひとつのことを、ただ一つのことのみを頭に入れた。すなわち、自己完成の到達の可能性と、かのバズジェーエフに啓示された人間相互の同胞的、実行的愛の可能性を信ずるという、ピエールのいまだかつて味わったことのない快感を識得したのである。
(ここは訳がわかりにくいのですが、要は、「魂で愛と悟りを感じた」ということだと思います。)
・このあとピエールは、フリーメーソンの会員になり、フリーメ―ソンの三つの目的を教えられます。
・一つ目は、神秘を保存し、それを子孫に伝えることです。
(この神秘は「アダムの時から伝わっているもの」と書かれているので、エロヒムの教えと考えられます。)
・二つ目は、鍛錬をして知性を浄化させ向上させることです。
(これは、天上界からの啓示を受けられるようにする』ということだと思います。)
・三つ目は、敬虔と徳行の模範を世に示し、全人類を匡正することです。
(「この記述はおそらく真実である」と考えられます。)