MS143b 人生の目的は魂修行である

・この記事は、シリーズDHS「奇跡物語」の記事です。

【人生の目的は魂修行である】

・今回は、「魔笛」が意味しているものを考えます。

・「魔笛」のメインテーマは、もちろんラストの「タミーノとパミーナのオシリス=イシスの密儀参入」です。

・これは「人間が神と一体となること」を現しています。

・一般的には、「フリ―メ―ソンの秘儀を通過すると人間が神と一体となれる」と解釈されています。

・しかし、本論を通して私が言いたいことは、「『魔笛』は人生の真実の姿を伝えている」ということです。
・つまり、私は「タミーノがあった試練は『人生そのもの』を現わしている」と思っています。

・どういうことかというと、「人生の目的は魂修行であり、試練を乗り越えることにより『神と一体となる』ことができる」ということです。

・この考え方は「仏教理論」そのものです。

・また、こう考えると、ザラストロの支配する三つの神殿ー「叡知の神殿」「理性の神殿」「自然の神殿」が、ヘーゲルの説く心の発展段階ー「自己意識」「理性」「宗教」と一致していることも説明ができます。

・そして、「戦争と平和」では、主人公のピエールは、「戦争」という「火と水の試練」のなかをこの段階を踏んで「神と一体となる体験」をする姿が描かれているのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です