【心の中に入ってくる悪魔の存在】
・「戦争と平和」では、現代人の常識にはない大切な真理が説かれています。
・その一つとして、前回は「神は人間の心の中に宿る」というお話をしました。
・神の話とともに、現代人に知ってもらいたい霊的な知識があります。
・それは「悪魔というものが実在し、それが心の中に入ってくる」という事実です。
・この世の中には、悪霊・悪魔が存在します。
・悪霊、悪魔は私たちが苦しんでいるとき、誘惑のそそのかされているときに憑依をしてその苦しみや欲望を増加させます。
(たとえば、我を忘れて怒っているときなどは悪霊に憑依されている時です。)
(よっぱらっているときなどは、たいてい色情系の悪霊に憑依されています。)
・心のきれいな人間でも、この世のできごとにとらわれて不幸になることはよくあります。
・そうした時には、悪霊、悪魔の存在があります。
・「戦争と平和」では、信仰心が篤く敬虔な生活を送っていたマリアが、父親の死が迫っているときに、悪魔に襲われる様子が次のように描かれています。
しかもマリヤにとって、もっと恐ろしいことは、父の発病からこのかた、彼女の内部に眠っていたこの世的な願望や期待が急に眼を覚ましたということである。
父に対する恐怖のない自由な生活、いやそればかりか、恋や家庭生活の幸福などを思う心が、さながら悪魔の誘惑のように、たえず彼女の想像を悩ますのであった。
これは悪魔の誘惑である、マリヤはそれを知っていた。
・マリヤは信仰生活に入って、心の平和の幸福を味わっていました。
・しかし、現実生活の誘惑が心を揺らし、そこに悪魔が入ってきたことを感じたのです。
(私は経験的に、この話がまったくの作り話ではなく経験に基づいた話だとわかります。)