・この記事は、シリーズSSP「『太陽の法』実践講座」の記事です。
・シリーズSSPでは、『太陽の法』の教えの要点と、その実践内容の紹介をします。
(『太陽の法』の教えの要点は、シリーズSSで紹介したものと同じです。)
・前回から3回に分けて、第4章の「悟りの極致」を学んでいます。
🙂 『太陽の法』第4章の要点
・『太陽の法』の第4章の要点は、以下の通りです。
(前々回、紹介したものを再掲します。)
① 悟りとは何か
・『太陽の法』では、次のように説かれています。
悟りとは、仏のつくられたこの世界の原理を究明しながらも、自ら自身が仏に近づいてゆくということです。(p185)
② 悟りの功徳
・『太陽の法』では、次のように説かれています。
悟りの功徳とは、人生のやりなおしがきくというところにあるのです。(p193)
③ 悟りの方法
・『太陽の法』では、次のように説かれています。
・悟りの方法とは、結局のところ、仏の境地と、自己の境地とが、融合されていくための手だてなのです。仏の心を心として生きるには、どうしたらよいのかという方法なのです。真理にそった生き方とはなにかを探ることなのです。
そのために、ひとつには真説・八正道の道があり、いまひとつには、愛の発展段階があるのです。(p195)
・今回は、三番目の「仏説・八正道」の実践についてです。
🙂 「正見」とは
・仏弟子の生き方の中心は、「八正道」と「愛の発展段階」に添った修行をすることです。
・現実には、なかなか実践できませんが、これは「永遠」についてまわるものだと思います。
心の構造と「正しさ」
・「八正道」が実践できるかどうかの第一のポイントは、「『正見』ができるかどうか」ということです。
(参考 『仏陀の証明』)
・ここで、「正見」のお話をする前に、「心の構造と『正しさ』」についてのお話をします。
・要点は、次の三つです。
① 人間の心には多様性と次元構造である
・『太陽の法』や『永遠の法』で学んでいるとおり、人間の心には、多様性と次元構造があります。
・つまり、いろいろな心を持てる可能性があります。
(参考 『太陽の法』一念三千論)
② 人によっても、各次元によっても、「正しさ」の判断基準(ものの見方・マインドセット)が違ってくる
・人間は、自分の判断基準にしたがってものごとをの是非を判断しますが、その判断基準は、その人の性格やすむ次元によって違ってきます。
・各次元のおおよその判断基準は以下の通りです。
三次元的(肉体中心)⇒ 肉体中心の欲望
五次元的な人 ⇒ 人の評価(調和・争いが起きるか起きないか)
六次元的な人 ⇒ 人の評価(発展・偉いか偉くないか)
天使的な人 ⇒ 愛(みんなの幸福)
・つまり、人間は、自分の「正しさ基準」でものごとを見て、その結果、いろいろな幸不幸が出てくるのです。
・したがって、「正見」とは、「自分の基準」と「仏の正しさ」があっているかどうかを反省することです。
③ 正しさは、人・時・所で決まる
・ここで、問題となるのは、「仏の心というのは〇×式の正しさではなく、人・時・所で決まってくる」ということです。
・具体的にお話をします。
・当サイトでは、よく「無理をしすぎる人」と「あきらめる人」の話をしますが、「無理をするタイプ」は、発展するときには、正しい判断ができますが、撤退の判断ができません。
・「あきらめるタイプ」は、逆です。
・また、その人のすむ次元によっても、判断基準が違ってきます。
・調和を大事にする五次元の人は、地域のコミュニティーではよい人ですが、成果を求める職場ではマイナス要因になることがあります。
・逆に、進歩を求める六次元的な仕事人間は、組織の調和にはマイナス要因なることがあります。
・また、すべての人間は、魂修行の過程にありますので、いきなり、すべての人が菩薩の心を出すこともできません。
・その人に合ったレベルの「正しさ」というものがあるのです。
今回の結論
・したがって、「八正道」を実践するには、その人の性格とレベルにあった、「正しさの判断基準」を設定する必要があります。
(ただし、「八正道」は、菩薩になるための反省法でもありますので、おおよその判断基準は「菩薩の心」で問題はありません。)
悟りとは
・『釈迦の本心』で、「悟りとは、心の焦点距離を合わせるための方法」と説かれています。
・つまり、「一見矛盾するように見える世の中、多様性のある世の中において、いろいろなレベルの人がいる世の中において、柔軟な見方ができる」ということであると思います。
(「対機説法ができる」ということにもなると思います。)
・これが、私たちの目指す境地です。
・次回は、「私の八正道の実践について」のお話をします。